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松前達郎総長が逝去 2024/10/01

学校法人東海大学の松前達郎総長がかねて入院療養中だった東京都八王子市の医学部付属八王子病院で9月8日午後10時4分、肺炎に伴う心不全のため97歳で逝去した。葬儀・告別式は、近親者のみの密葬で執り行...

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学園
研究者、教育者として学園運営の中枢で尽力

学校法人東海大学の松前達郎総長が、9月8日に逝去された。学園の創立者で初代総長である松前重義博士の建学の精神を受け継ぎ、1991年から30年余りトップとして変革と統合の時代を担ってきたその歩みを振り返る。また、2013年6月1日号で迎えた本紙第1000号を記念した特別インタビューでは、次代を担う学生たちへの思いを語った。   九州東海大学学長を務めた当時 1927年、学園の創立者・松前重義博士の長男として長崎県長崎市で出生した松前達郎総長は、当時逓信省(現・総務省など)の技官だった松前重義博士の転勤に伴い、生後数カ月で東京府豊多摩郡杉並町(現・東京都杉並区)に転居。その後、杉並の阿佐谷と天沼で育った。    50年3月に東北大学工学部金属工学科を卒業後は、東北大学文部教官として同学科の助手を務める。51年には電気通信技官として電気通信省電気通信研究所器材実用化部に勤務し、金属材料などの知見を生かして急激に進化する電信電話業務の改善を図るとともに、自身の研究にも注力してきた。   57年には東海大学非常勤講師となり、松前重義博士の提案を受けて61年3月に日本電信電話公社を退職して4月から東海大学工学部応用理学科金属工学専攻助教授に就任。63年4月からは同専攻教授となった。その間、62年3月に東北大学で博士(工学)の学位を取得している。博士論文は「対摩耗性摺動接触子材料の研究」。    工学部で教鞭を執る傍ら、65年に学校法人東海大学評議員、72年に同理事に就任(2014年5月まで)し、学園の運営にも参画。1975年からは常務理事となった。   ブルガリア・ソフィア少年少女合唱団と交流 を重ねた さらに、72年から東海大学副学長(74年まで)、73年に九州東海大学学長(87年まで)となったほか、74年3月には新設された東海大学情報技術センターの所長にも就任(79年まで)。坂田俊文教授らと画像処理技術や地球観測衛星からの画像データ受信と処理・解析技術の発展に寄与した。         参議院議員として国会で質問に立つ。科学技術 基本法など多数の法案策定に携わった。 大学における研究教育、学園運営に携わる一方で、国際社会に通用し、国際平和に貢献する若者を育てるための教育のレベルアップとともに、科学技術創造立国の実現に寄与するため政界にも進出。    77年に行われた第11回参議院議員通常選挙全国区で当選し、2001年まで4期24年にわたって参議院議員を務めた。その間には参議院環境特別委員会委員長として環境基本法の成立に尽力したほか、超党派の国会議員、有識者による「科学技術と政策の会」の一員として1995年の科学技術基本法の成立にも貢献した。   変革と統合の時代を担う 海外諸機関との交流を深め 1991年10月の総長就任以来、初の開催となった 11月1日の建学記念式典で「建学の精神」と 理想の達成に向けた意気込みを語った (『東海大学新聞』第593号) 学園においては1977年に副理事長(91年まで)、80年に副総長に就任(91年まで)。87年からは、東海大学学長(第1期・91年まで)となり、父であり、学園の創立者である松前重義総長(当時)を最も近くで支えてきた。    91年1月に学校法人東海大学理事長(2014年まで)に就任。松前重義博士が同年8月25日に逝去した後は、同年10月から学校法人東海大学総長となったほか、学校法人東海大学望星学塾塾長にも就任。直後に挙行された「建学49周年記念式典」では新総長として式辞を述べ、創立者の思想と理念に基づく建学の精神が今後も学園が展開すべき教育研究活動の源であるとし、「平和とヒューマニズムの精神、そしてまた愛と正義に満ちた人生を歩むための教育。これを我々はいつまでも持ち続けて、今後ともさらに理想を追求し、強い使命感のもとに東海大学を中心とする学園の発展、理想達成に向かって努力を続けていこうではありませんか」と呼びかけた。(『東海大学新聞』第593号より)   1993年10月の望星丸竣工を伝える 『東海大学新聞』第633号 1992年に東海大学建学50周年を迎え、その記念事業としてかねて建造が進められてきた海洋調査研修船「望星丸」が93年に竣工。96年には望星丸で東京からバンクーバー、サンディエゴ、コペンハーゲン、リスボン、バンコクなどを巡る世界一周研修航海も実施された。「この航海は未知の分野を開拓し続けてきた東海大学のさらなる飛躍に向かう『大いなる可能性への挑戦』」と位置づけた松前達郎総長も要所の一部区間で乗船。国際交流の輪を広げた。   社会の変化に対応 3大学統合など改革を推進 東海大学では、21世紀を見据えた「先駆け」の活動として、97年には「東海大学環境憲章」を発表するなど絶えず改革を断行し、社会情勢の変化に対応してきた。松前達郎総長は2000年に2期目となる東海大学学長(03年9月まで)、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(現地法人)理事長(14年12月まで)を兼務するなど学園の中枢を担った。   08年に実現した東海大学・九州東海大学・北海道東海大学の統合にあたっては、07年に3期目の学長に就任(09年9月まで)するなど、先頭に立って学園の教育研究環境の充実に力を尽くしてきた。  建学記念式典や入学式、学位授与式の式辞で、東海大学建学の歴史や建学の精神を伝え続けた松前達郎総長は、次代の学園に次の言葉を残している。   「私学には変えてはならないものと変えてよいものがあります。変えてはならないのは『建学の精神』であり、変えなければならないものは時代の変遷に伴う教育のイノベーションとプロセスです。今後もその方向性に沿った努力が必要です」(2017年11月1日・建学75周年記念式典/『東海大学新聞』第1059号より)    「建学の理念である『文科と理科の融合』は、物質文明と精神文明の融合のことでもあると私は考えている。増殖し続け、弊害も目立つ物質文明を高い精神で『ふるい』にかければ、そこに調和が生まれ、難題を解決する糸口になるに違いない」(『希望を星につなげ 我が人生』より) ◆参考文献『東海大学七十五年史 通史篇』(東海大学出版部)『希望を星につなげ 我が人生』(日本経済新聞出版) ◆編集協力=学校法人東海大学望星学塾学園史資料センター   再掲:本紙1000号記念インタビュー

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