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付属諸学校

2025/06/01

付属7校が大阪・枚方で共演 

東海ウィンドフェスティバルが復活

各校が多様な演出で定番曲や十八番を奏でる

 

5月6日に大阪府・枚方市総合文化芸術センターで、7つの付属高校吹奏楽部による「東海ウィンドフェスティバル2025」が開催された。学園のスケールメリットを生かし、生徒たちの日ごろの成果を披露して交流を深めようと企画されたもの。当日は学園関係者や近隣住民ら約600人が来場し、約700人の生徒が共演した。

〈左上〉『ヤングマン~YMCA~』(J・モラリ作曲/本澤なおゆき編曲)で、YMCAダンスを観客と共に踊った大阪仰星高〈右上〉高輪台高は、全日本吹奏楽コンクールの課題曲や、オリジナルの『ラテンスペシャル21!』で会場を沸かせた〈左下〉福岡高は、宗像・沖ノ島と関連遺産群世界文化遺産登録記念テーマ曲『神宿る島』(川崎美香作曲)を楽器と合唱で披露した〈右下〉『清水“港かっぽれ”より―かっぽれ佞武多・かっぽれFUNK―』( 宇崎竜童作曲/杉浦邦弘編曲)で法被を着て、迫力ある踊りも見せた静岡翔洋高

  • 諏訪高は、『ユーロ・ビート・ディズニー・

    メドレー』(磯崎敦博編曲)でカチューシャ

    などを身に着け、楽しい雰囲気をつくり上げた

    ウィンドフェスティバルは、全日本吹奏楽コンクールに出場した兄弟校をたたえようと2006年度まで行われていた付属高吹奏楽部の祭典だった。その後は開かれていなかったが、付属高輪台高校と付属大阪仰星高校が、23年5月に同会場で開催したジョイントコンサートをきっかけに、顧問の畠田貴生教諭(高輪台高)と藤本佳宏教諭(大阪仰星高)を中心に、復活に向けた検討が始められたという。

     

    枚方市にある大阪仰星高が幹事校となり、24年11月から本格的な準備を開始。ほかの付属高吹奏楽部にも参加を呼びかけ、付属相模高校、付属静岡翔洋高校、付属諏訪高校、付属福岡高校、菅生高校の計7校による共演が実現した。

     

    高輪台高の畠田教諭は、「ウィンドフェスティバルは、全国各地で練習に励む生徒が一堂に会して日ごろの成果を披露し合い、互いに刺激を受ける場となっていました。指導者同士も、他校の先生からアドバイスをもらうなど交流の機会になっていたので、ずっと復活させたいと考えていました」と振り返る。「今回は付属高で吹奏楽部がある13校のうち、半分以上が集まってくれました」と語った。

     

    迫力あるサウンド響かせ ステージと客席が一つに

    相模高の『ハマこい踊り』(波田野直彦作曲/

    平島俊明編曲)では、生徒たちが中華圏の

    伝統的な踊り「龍舞」も披露。会場を所狭し

    と練り歩いた

    演奏会は、大阪仰星高による『序曲「春の猟犬」』(A・リード作曲)で幕を開けると、各校3、4曲を演奏。吹奏楽定番の名曲や各校の十八番(おはこ)、学校のる地域に根づいた楽曲などを披露した。合間には各校の代表者がMCを務め、楽曲の解説や見どころ、聴きどころを紹介して会場を盛り上げた。

     

    最後には参加校の全生徒が、ステージはもちろん客席にまで広がって合同演奏を披露。畠田教諭のタクトで『宝島』(和泉宏隆作曲/真島俊夫編曲)を熱演し、来場者も手拍子で参加するなど会場が一体となって大いに賑わった。来場者は、「それぞれの学校の演出にも特徴がり、見ていて面白かった」「迫力ある演奏を聴いて圧倒されました。私もこんな演奏ができるようになりたい」と話していた。

     

    全国大会金賞の常連である菅生高は、『ディー

    プ・パープル・メドレー』(佐橋俊彦編曲)

    など、吹奏楽の定番曲でも観客を魅了した

    静岡翔洋高の岸端泰頼さん(2年)は、「リハーサルなどで他校の皆さんと交流できました。本番では一体感のる演奏ができて楽しかった」と笑顔を見せた。大阪仰星高の寺内杏那部長(3年)は、「各校の演奏はそれぞれ個性的かつ自分たちの色を出したステージで、勉強になることが多くりました。今回の経験を糧に、全国コンクールでの金賞を目指して頑張りたい」と話した。

     

    同校の藤本教諭は、「東海大学の付属高にしかできないイベントが枚方の地で開催できたことをうれしく思います。ホール1階席のチケットは即完売し、東海大付属高の演奏を聴きたい方がこれだけいるのかとあらためて驚きました。生徒間に新たな交流が生まれたので、これからも各校で連携を深めていきたい」と語っていた

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