付属諸学校
2025/05/01ジャンルや人数など複数の部門で審査されるチアリーディングとダンスの全国大会「USA Nationals」が3月25、26日に千葉県・幕張メッセで開かれ、付属静岡翔洋高校のチア＆ダンス部がSong/Pom部門Medium Cで優勝。高校編成Song/Pomグランプリと文部科学大臣賞に輝いた。また、付属高輪台高校ダンス部も他部門に出場し、好成績を収めた。
高校編成Song/Pomグランプリとなった静岡翔洋高。各編成の最優秀チームに贈られる文部科学大臣賞も獲得した
Song/Pom部門は学校団体の応援活動から派生した種目で、ポンを使用した技術や正確なアームモーションなどが求められる。当時の3年生を中心に14人編成で臨んだ静岡翔洋高は、アメリカ人歌手P!NKの楽曲を使用。顧問の望月直巳教諭は、「チアに求められる“応援”をテーマにした曲が多く、明るい性格の生徒が多い3年生の代にマッチしていた」と語る。
演技の冒頭には、「他校がやっていない技を取り入れよう」と、空中で体を横にひねりターンする高難度の技を連発。体幹トレーニングなどで体を鍛えてきた成果を発揮した。市川茉莉杏さん（2年）は、「本番前は不安もあったけれど、先輩方が練習から大事にしてきた声出しで落ち着き、本番はターンがきれいにそろって最高の演技ができました。見ている人や審査員にも、楽しんで踊っている雰囲気が伝わったと思います」と話す。
静岡翔洋高はJazz部門Bでも優勝
また、同校は高校編成Jazz部門Bでも優勝し、中学校編成Song/Pom部門 Small Aでは静岡翔洋高中等部が3位に入賞した。Jazz部門は3年生6人を含む16人が舞台に立ち、映画『トップガン マーヴェリック』をモチーフにした演技を披露。来年1月に開催される「Performance Cheer Grand Final」推薦チームに選出された。
Grand Final出場権を得たものの、今年3月に3年生が卒業したことで人数が不足。同部門は中高一貫校に限り中学3年生の出場が認められているため、中高の生徒が一丸となる新チームが始動する。望月教諭は、「中学生は大会を通じて“高校生みたいに踊りたい”と憧れを持ってくれていた。観客を楽しませるパフォーマンスができるよう練習に取り組んでいければ」と語った。
高輪台高はHip Hop部門Large Aで2位に入賞
高輪台高は高校編成Hip Hop部門Large Aで2位に入賞し、Grand Final推薦チームにも選ばれた。部長の木阪風南さん（3年）が「邦楽を中心に曲を選び、踊る方も見ている方も楽しめるよう意識した」と話す構成で、当時2年生の17人が演技を披露した。
新体制の初陣となった同大会。「本番は緊張から音楽が遅く聴こえ、テンポが速くなってしまっていると気づいた。優勝できなかった悔しさで直後は涙が止まらなかったけれど、ここで折れていたら上を目指せません。メンバーと声を掛け合い、次の日から猛練習に励んでいます」と話す。
Grand Finalには、2年生が新構成で出場する予定となっている。「“うまい”だけの演技ではなく、力強くパワフルな高輪台のイメージを受け継いでほしい」と期待を寄せた。
高輪台高中等部は各ジャンルを統合したオープン部門に出場。惜しくも入賞は逃したが、部長の長縄海夕さん（3年）は「身近な存在である高校の先輩たちが好成績を収めているのは大きな刺激になります。迫力や表情が私たちとは全然違うので、見習って練習に励みます」と話している。
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