share

スポーツ

2021/03/01

堅守速攻を武器に大学日本一!!

【男子サッカー部】
「負けたままでは終われない」

男子サッカー部が1月6日から23日まで、東京・味の素フィールド西が丘などで開かれた特例の全国大会「#atarimaeni CUPサッカーができる当たり前に、ありがとう!」で大学日本一に輝いた。2019年度に関東大学リーグ2部から神奈川県リーグへと降格しながらも、わずか1年で大学サッカー界の頂点へと駆け上がった強さの源に迫った。

昨年3月、8年ぶりに指揮官に復帰した今川正浩監督(体育学部准教授)が、チームの再建を目指して掲げたのは「堅守速攻」。選手たちに相手がボールを持てば、ポジション問わずプレスをかけ続ける献身的な守備への姿勢を求めた。この戦術には序盤から走り続けるスタミナはもちろん、空いたスペースを埋める選手同士の意思疎通も欠かせない。新型コロナウイルス感染症の拡大による春先からの活動自粛期間にも、4年生が中心となって限られた環境下での走り込みや筋力トレーニングを続けた。DFの面矢行斗選手(体育学部4年)は、「在学中には県リーグ降格も味わい、このまま大学生活を終わらせたくないという意地が原動力になっていた」と振り返る。

7月からは、徐々に全体練習を再開し、ゲーム形式の練習にも時間を割いた。米澤哲哉主将(同)は、「少しでも集中力を欠いたプレーがあれば、選手同士で厳しい言葉をかけ合ってきた。つらい練習も多かったが、日々チーム内での連携も深まっていく実感があった」と語る。

9月に開幕した#atarimaeni CUPの予選大会「アミノバイタルカップ関東大学トーナメント」では初戦で関東リーグ1部の明治大学を破るなど、格上相手に善戦し、5位で本戦出場権を獲得。

同時期に開催された神奈川県リーグでは初戦で横浜商科大学を17-0で破るなど全勝で他大学を圧倒し、2部との入れ替え戦も制した。

破竹の勢いで挑んだ#atarimaeni CUPでは、「初めこそ不安もあったが、勝ち進むごとに自分たちの目指してきたサッカーに自信が深まっていった」と選手たち。1部の上位校を次々に打ち破り、決勝では法政大学に1-0で勝利し、大学日本一に輝いた。

「選手たちはどんな相手にも物怖じせず、自分たちのサッカーをしようと走り続けてくれました」と今川監督。来季は関東リーグ1部昇格、そして大学日本一を目指す。主将には法大戦で決勝ゴールを決めた水越陽也選手(体育学部3年)が就任した。「最終ラインを支えてきた米澤さんや面矢さんをはじめ、4年生の抜けた穴は大きい。それでも、今大会の優勝につながった堅守速攻にさらに磨きをかけ、今回の大学日本一がまぐれではなかったことを証明したい」と意気込んでいる。


【Close up HERO】全国制覇の立役者がJの舞台へ

優勝に貢献したDFの面矢行斗選手がJ2の栃木SCに、FWの武井成豪選手(体育学部4年)がJ3のFC今治への入団を決めた。

日本を代表するSBに 面矢行斗 選手
中学時代から京都サンガF.C.のU―15に所属し、サイドバックとして活躍してきた。中学卒業を前に、付属大阪仰星高校の中務雅之監督(同校教諭)に声をかけられ、「熱い人柄を感じて進学を決めた」と面矢選手現役時代に同じSBだった中務監督から動き方や考え方など「いろははすべて教わった」と振り返る。3年時には全国高校選手権でチーム初の4強入りに貢献した。

大学進学後も、精度の高い左足のキックや豊富な運動量を武器に得点機を演出。キレのあるドリブルで相手守備陣を幾度も切り裂いた。「チームとしてなかなか勝てない期間も続きましたが、Jリーグのピッチに立ちたいと努力は惜しまなかった」と話した。

「負けたままで大学サッカーを卒業できない」と誓った今年度は攻守でチームを支え、関東大学リーグへの復帰、全国制覇の立役者となった。「チームメートと全国制覇へと進んでいく毎日が本当に楽しかった。最高の時間を過ごすことができた」と笑顔を見せる。

夢だったJリーグ入りを決め、「栃木SCのJ1昇格、そして今まで支えてくれたすべての方々への感謝の思いを込めて全身全霊をかけてプレーします」と意気込む。その先には海外リーグでのプレーも目指しており、「東海大の優勝メンバーとして恥じないプレーをするためにも、長所に磨きをかけるのはもちろん、課題に感じている体の強さも身につけて、日本を代表するSBになりたい」と意気込んでいた。

感動を与えられる選手になる 武井成豪 選手

東海大の10番を背負ったストライカーが、ラストチャンスを物にして夢への一歩を踏み出した。

武井選手は今シーズン序盤、故障の影響でなかなかピッチに立てない日々が続いた。アミノバイタルカップでもベンチメンバーから外れる時期が続き、チームが勝ち上がる中でも「精神的にもつらい期間だった」と振り返る。

それでも、同大会の5~8位決定戦初戦の桐蔭横浜大学戦でピッチに立つと、0-2の劣勢からゴールを決め、チームの逆転勝利に貢献。#atarimaeni CUPでは、相手陣内を縦横無尽に駆け回り、献身的な守備を披露。ゴールこそ決められなかったものの、チームが目指す「堅守速攻」には欠かせないピースとして大学日本一に大きく貢献した。

大会後、FC今治のキャンプに参加するチャンスが届いた。Jリーガー相手にも、自慢の運動量やゴール前での駆け引きのうまさを披露し、見事内定を勝ち取った武井選手は、「正直、Jリーガーの夢はあきらめかけていた。最後の大会で声がかからなければ別の道を探そうと思っていたので、これからもサッカーが続けられることが本当にうれしい」と喜びを語る。

大学時代に身につけた守備への高い意識はもちろん、付属高輪台高校時代から磨き続けたドリブルやDFとの駆け引きを武器に活躍を誓う。「チームの勝利を決定づけるストライカーになるだけでなく、見ている人に感動を与えられる選手になれるように、今後も努力を続けたい」と抱負を語っている。

 

(写真上から)
▼決勝戦後のセレモニーで優勝の喜びを爆発させた選手たち
▼面矢選手
▼武井選手

スポーツ記事一覧

2024/10/01

【駅伝チーム】箱根駅伝予選会迫る

2024/10/01

【菅生中ソフトボールクラブ】“選手主体”の高いチームワーク誇る

2024/10/01

【陸上競技部】日本インカレで頂点に

2024/10/01

【パリパラリンピック女子マラソン】ガイドランナー・志田さん

2024/10/01

【伊勢原柔道部】医学部アスリート

2024/09/01

【パリ五輪】 柔道・村尾選手が2つの銀メダル

2024/09/01

【静岡キャンパス】熱いプレーと笑顔あふれた3日間

2024/09/01

【デフバレー世界選手権】東海大から2選手が代表入り

2024/09/01

5度目の挑戦で念願のプロ合格

2024/09/01

【北九州インターハイ】付属校アスリートが躍動

2024/09/01

【相模高野球部】9年ぶりベスト8

2024/08/01

【大阪仰星高野球部】ラグビー部の声援も力に

2024/08/01

【相模高野球部】5年ぶり夏の甲子園へ

2024/08/01

【日本陸上競技選手権大会】男子1500mで表彰台独占

2024/08/01

【ボウリング部】全国上位入賞を目指す

2024/08/01

【ライフセービングクラブ】2選手が世界選手権へ

2024/07/01

湘南男女が同時優勝を果たす

2024/07/01

【パリ五輪】日本の「お家芸」支える東海魂

2024/07/01

【熊本柔道部女子】二部(3人制)準V “最後の全日本”で王座奪還へ

2024/07/01

【駅伝チーム】選考会をトップ通過

2024/07/01

【熊本硬式野球部】最後まで諦めず神宮で善戦

2024/07/01

【熊本準硬式野球部】34年ぶりの全国決める

2024/06/01

7年ぶりの全日本出場決定

2024/06/01

【陸上競技部】関東インカレで好成績

2024/06/01

【熊本ゴルフ部】男女で春季リーグ戦制覇

2024/06/01

【静岡キャンパス女子硬式野球部】公式戦初陣に臨む

2024/05/01

【全日本選抜体重別選手権】太田選手が連覇を達成

2024/05/01

【静岡キャンパス】女子硬式野球部が創部

2024/05/01

【静岡翔洋高女子野球部】激戦勝ち上がり選抜準V

2024/05/01

皇后盃で児玉選手が準優勝

2024/05/01

フランス柔道連盟に協力

2024/05/01

FC町田ゼルビアに入団内定

2024/04/01

【ライフセービング】2年ぶりに年間王者を奪還

2024/04/01

【福岡高】7年ぶりの選抜出場

2024/04/01

“最後のノック”で教え子にエール

2024/04/01

【春の注目★】自慢の直球を武器にチームを全国へ

2024/04/01

【春の注目★】充実の練習環境でプロ目指す

2024/03/01

【ライフセービング】プールインカレ女子総合で3連覇

2024/03/01

【スキー部】インカレで渡邉選手が2冠

2024/03/01

【駅伝チーム】新年度に向け走り込み

2024/03/01

【福岡高野球部】“全員レギュラー”掲げ切磋琢

2024/02/01

【福岡高】7年ぶり3度目の春切符

2024/02/01

リーグ5位からインカレ準V

2024/02/01

【陸上競技部駅伝チーム】シード権まで70秒に迫る

2024/02/01

【相模高】女子駅伝チームが初の都大路に

2024/01/01

【柔道・グランドスラム東京】

2024/01/01

【バレーボール】女子が全日本インカレ準優勝

2024/01/01

【陸上競技部駅伝チーム】シード権奪還に手応え

2023/12/01

経験豊富な“4年生トリオ”を中心に

2023/12/01

【駅伝チーム】主力を欠くも全日本9位