スポーツ
2025/07/01野球の全日本大学選手権大会が6月9日から15日まで、明治神宮野球場と東京ドームで開催された。3年ぶりの出場となった湘南キャンパスの硬式野球部は、2019年以来6年ぶりのベスト4に入り、笹田海風選手(体育学部3年)が打率5割3分3厘で首位打者賞を獲得。2年連続で出場した熊本キャンパスの硬式野球部は、惜しくも初戦で敗れた。
福井工業大学に5―6。湘南キャンパスは目標の日本一まで“あと2勝”届かなかった。「本気で日本一を目指してやってきたからこそ、誰もが忘れられない試合になりました。もっと強いチームになって秋の明治神宮大会で優勝したい」。大塚瑠晏主将(体育学部4年)は涙ながらにそう語った。
日替わりでヒーローが生まれた大会だった。大塚主将の2点本塁打で幕を開けた1回戦の青森大学戦は、エース米田天翼選手(同3年)が7回を1失点にまとめ、6―2と好スタートを切った。城西国際大学との2回戦は、初登板初先発の田近楓雅選手(同1年)が4回途中1失点と試合をつくり、今大会でスタメンに抜擢された兼松実杜選手(同2年)が先制の3点本塁打。早稲田大学との準々決勝は、代打の砂子田陽士選手(同1年)が満塁弾を放った。
下級生が伸び伸びとプレーする裏には攻守で引っ張る4年生とエースの存在がある。「打撃力向上を目標にプロ選手の動画も見て研究してきた」という大塚主将は新しいフォームを確立し、「逆方向を意識」することで勝負強さが増した。捕手の柳元珍選手(同4年)は「投手陣とのコミュニケーションを大切にして個々のよさを引き出せれば」と一挙手一投足に目を配ってリードした。
福井工大との準決勝は序盤から点の取り合いとなったが、3番手の若山恵斗選手(同)が試合を立て直し、大塚主将、笹田選手のソロ本塁打などで追い上げると、1点を追う8回2死三塁のピンチは米田選手が断ち切った。「自分が流れを持ってくる」。9回表を3人で切ったエースの気迫に応えるようにその裏、2死一、二塁まで攻めたが本塁は遠かった。
米田選手は、「4年生が引っ張り、全国に来てよりいっそうチーム力が上がりました。相手を圧倒する投球をして、このチームで日本一を取りたい」と涙をぬぐう。
スタンドには毎試合、応援団と吹奏楽研究会が駆けつけ、卒業生や教職員も一体となって選手の背中を押した。大塚主将は、「多くの方々の応援が力になり、持っている以上のパワーを出せました」と感謝する。
長谷川国利監督(スポーツプロモーションセンター准教授)は、「遅くまで自主練習している学生を多く見ますし、チームがいい方向に向いているのは間違いありません。もう一度、選手たちと一緒に何が足らないかを考え、取り組んでいきたい」と秋を見据えた。
熊本キャンパスは、全日本の1回戦で奈良学園大学と対戦した。3回に山下敬大選手(文理融合学部3年)が右翼へソロ本塁打を放って先制するも、その裏に追いつかれ、以降は両チームともに得点を許さない投手戦となった。
エースで主将の江口晶大選手(同4年)は、ツーシームやカットボールを織り交ぜながら、巧みに相手打線を翻弄=写真。出塁を許しても力強い直球で要所を締め、粘りの投球を続けた。
1―1で迎えた9回裏、1死二塁の場面で、この日115球目となるカットボールを左翼席に運ばれ、サヨナラの2ランを浴びた。1―3で敗れた試合後の会見で江口選手は、「ゴロを打たせるつもりで、相手を泳がすことはできましたが……全国大会のレベルをあらためて感じました」と言葉を絞り出した。
林田倫彦監督(東海大学職員)は、「このチームをまとめ、牽引してきたのは江口。今日はどんなピンチでも最後まで代えるつもりはありませんでした」と振り返り、「もう一度体づくりからチームを鍛え上げ、再びこの神宮に帰ってくる」と力強く語っていた。
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