スポーツ
2025/01/01
昨年12月7、8日に東京体育館で行われたグランドスラム(GS)東京2024に、男女柔道部から卒業生を含む多数の選手が出場。在学生では、女子70キロ級の本田万結選手(体育学部2年)と78キロ級の池田紅選手(同4年)が初優勝を飾った。五輪の出場枠をつかむために必要なポイントを得られるワールドツアーの大会で、存在をアピールした。
海外の代表選手を次々に破って決勝に臨んだ本田選手。11月の講道館杯全日本体重別選手権大会で敗れた寺田宇多菜選手(JR東日本)との対戦に、「〝絶対に自分が勝つ〟という強い気持ちを持って畳に上がった」と話す。試合はゴールデンスコア方式の延長戦までもつれたが、延長5分12秒に小外刈りで一本勝ちし、リベンジを果たした。「足を出して圧をかける柔道ができた。今後は一つひとつの大会で結果を残し、応援される人間になりたい。2028年のロサンゼルス五輪出場につなげる」と語った。
池田選手は準々決勝でパリ五輪銅メダリストのパトリシア・サンパイオ選手(ポルトガル)、準決勝で後輩である杉村美寿希選手(体育学部3年)に勝利。キム・ミンジュ選手(韓国)との決勝は、延長約3分に池田選手が崩れ上四方固めで技ありを奪い、初優勝を決めた。
「昨年5月のGSカザフスタンでは2回戦敗退。初めての国際大会は悔しい結果に終わったので、その思いをバネに臨んだ」と振り返り、「技をかけ続けて、相手に隙ができたタイミングに寝技に持ち込めた。五輪で金メダルを獲得したい」と目を輝かせた。
また、パリ五輪男子90キロ級の銀メダリスト・村尾三四郎選手(体育学部22年度卒・ジャパンエレベーターサービス)は大会連覇を果たした。「パリ五輪が終わってから、柔道から逃げずに向き合い続けた自分を評価したい。ロス五輪に向けていい一歩目のスタートが切れた」と話した。
GS東京の開催に合わせて11月下旬から12月上旬にかけて、大会に出場する海外の代表選手やコーチら約120人が練習のために湘南キャンパスを来訪。スポーツプロモーションセンターと男女柔道部が、海外の選手たちに東海大学に対する知識を深めてもらおうと、11月26日と12月3日にキャンパスツアーを実施した。松前記念館などを巡った参加者は、「さまざまな施設や歴史に関する知識が得られてよかった」と話した。
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