研究
2024/11/01
ヤーコン研究の最新情報が語られた
農学部が10月5日に、阿蘇くまもと臨空キャンパスで「熊本ヤーコンサミット2024」と題した研究会を開催した。「ヤーコン」は南米アンデス高地原産のキク科の植物で、フラクトオリゴ糖が豊富に含まれ、甘味のある健康食材として近年注目されている。サミットはヤーコンの普及や研究を目的として、農家を含む産官学が連携して全国各地で定期的に開催されている。
同学部では、熊本県内でヤーコンの系統維持や品種改良、栽培法の研究を続けており、熊本県菊池市との交流協定書に基づく連携事業を通じて茎葉の健康食品や家畜飼料としての利用も進められている。
当日はまず、日本ヤーコン協会の児玉治会長があいさつし、「意見交換を通じてヤーコンの認知度向上や世界への情報発信につなげてもらうきっかけになれば」と期待を寄せた。
続いて今回の実行委員長でもある松田靖准教授、大学院農学研究科1年の赤城正崇さん、大学院農学研究科修了で尚絅大学生活科学部助手の上田裕人氏、椛田聖孝東海大学名誉教授らが登壇。ヤーコンの成分分析をはじめ、加工品開発、品種改良などさまざまな研究活動の成果を披露した。
さらに、農学部と共同でヤーコンのブランド化を進める菊池市役所農政課ブランド推進室の山下祐一郎氏が、同市内におけるヤーコン栽培の現状や観光面での活用について説明した。
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