研究
2025/07/01先進生命科学研究所による国際ミニシンポジウム「化学・薬学研究の最前線」が、6月3日に湘南キャンパスで開かれた。イタリア・ペルージャ大学をはじめ、大阪大学や埼玉大学、マイクロ・ナノ研究開発センターの研究者らが講演。教職員や大学院総合理工学研究科の大学院生、理学部の学生ら多数が参加した。
ペルージャ大と同研究所を所管するサイエンス・エンジニアリングカレッジでは、EUの大学交流促進支援プログラム「エラスムス・プラス」を活用し、昨年度に学術交流協定を締結している。このシンポジウムは、協定に基づく活動の一環として企画された。
当日は、同研究所の岩岡道夫所長のあいさつに続き、ペルージャ大教授のクラウディオ・サンティ氏とルカ・サンチネート氏が登壇。抗がん剤や抗炎症剤への応用が示唆されているセレン化合物などをテーマに研究成果を発表した。
パネルディスカッションではサンティ氏が、ペルージャ大の概要や「エラスムス・プラス」の仕組みを紹介。その後、5人の研究者が最新の成果を発表し、活発な意見交換が行われた。
岩岡所長は、「ペルージャ大との教員、大学院生の相互訪問をさらに促進し、化学・薬学分野の発展や研究人材の育成につなげたい」と語った。
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