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研究

2025/08/01

研究IRレポートを発行

「大学の研究力」を可視化する

URAの荒砂准教授(右)と山田助教

東海大学研究IR(Institutional Research)チームが、昨年12月から『IRレポート』を発行している。大学の研究力強化に向けた取り組みの一環として、研究成果の高度な分析と可視化を図り、データに基づいた研究戦略策定への貢献を目指すもの。

 

2月号では、同規模の私立大学との比較を通じ

て、「東海大学の強み」の明確化を目指した。

グラフは東京に本部のある私立大学群や医学部

を有する総合私立大学の、論文の被引用数を世

界平均で割った値である「Field-Weighted

Citation Impact」(FWCI)の2019年から5年

間の推移。東海大は23年に向けて文献のインパ

クトが上昇しており、発信された文献が世界か

ら注目されていることが分かる

大学の研究活動活性化を担うURA(University Research Administrator)の荒砂茜准教授(マイクロ・ナノ研究開発センター)と山田実俊助教(総合科学技術研究所)が編集を担当し、昨年12月号は「東海大学の研究力の現状」、2月号は「他大学と比較した東海大学の強みの分析」、4月号は「Times Higher Education(THE)World University Rankingの分析」をテーマに発行された。

 

東海大学オフィシャルサイト内に掲載=左記二次元コード参照=され、誰でも閲覧が可能となっている。

 

「データ解析や統計科学が専門の山田先生が昨年度からURAに着任し、研究データの可視化を進めてきました。この中で、教員が後援会など保護者向けの説明の場や学内外に向けて本学の研究力についてより具体的に説明できるようなデータの提供が重要だと感じ、レポートの発行を進めました」と荒砂准教授は話す。

 

学内の研究データの解析を担当し、記事の執筆も手がける山田助教は、エルゼビア社の英語文献抄録・引用文献データベース「Scopus」などを用いて、論文の被引用数や科研費獲得状況を分析してきた。

 

「レポートは、論文投稿などの学術的成果、競争的外部資金の獲得状況といったデータを基に作成しています。論文業績の可視化や、他大学との比較などを重点的に取り上げたことで、本学の位置付けが客観的に評価されると期待しています」と語る。

 

荒砂准教授と山田助教は、「今後も研究者や大学院生らが自らの成果を客観的に把握できるような仕組みの提供を目指す」と話している。

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