スポーツ
2023/07/01
（左から）髙野主将、手塚選手、宮選手が
チームを引っ張る
エースの成長がチームを勝利に導く。付属静岡翔洋高校女子硬式野球部が、7月22日に兵庫県・ブルーベリースタジアム丹波などで開幕する全国高校女子選手権大会に出場する。
チームの中心は1年時からエースを担う手塚凜選手（3年）。昨年は一時、中継ぎに回ったが、春の全国高校女子選抜大会は一人で投げ抜いた。2回戦で履正社高校に2-6で敗れ、「強い相手に弱気になってしまった」と悔やむものの、「冬場の成長は一番」と指導陣も一目置く。筋力トレーニングを増やし、シャドーピッチングでフォームを固め、球速も重みも増した。新しい変化球の習得にも励んでおり、「落ちる球、逃げる球が使えれば投球の幅が広がる」と高校最後の夏を見据えている。
リードする捕手の宮茉夢選手（2年）は5月に三塁手から転向したばかり。それでも弓桁義雄監督（静岡翔洋高中等部教諭）は、「攻守の要」と期待する。本人は「まだまだ配球から勉強中」と苦笑しながらも、ルーキーの久木留結選手や垣崎瑠依選手ら即戦力も加わった投手陣については、「投球のタイプも個性も違う選手ばかり。それぞれの特徴を生かせれば全国でも十分に戦える」と手応えをつかんでいる。
「春は守備も走塁も隙が多かった」と髙野小晴主将（3年）は振り返る。ミーティングを繰り返し、「緻密な野球」を掲げて練習に励んできたといい、「強気に積極的に、自分たちらしく戦う」と活躍を誓う。弓桁監督も「上位進出を狙える力はある」と期待を寄せる3度目の夏。初出場だった2年前はベスト32、昨年はベスト16と一つずつ階段を上ってきたチームが、高校日本一に挑む。
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