研究
2022/04/01
静岡キャンパス長の山田吉彦教授（海洋学部）と、海洋学部の石川智士教授が、3月10日から25日までオンラインで配信された「東京都 沖ノ鳥島・南鳥島シンポジウム」で講演した。東京都が日本最南端・最東端の国境離島である小笠原諸島の沖ノ鳥島と南鳥島についての理解を深めてもらおうと企画したもの。
小池百合子都知事によるあいさつに続いて基調講演を務めた山田教授は、「海洋立国・日本における国境離島沖ノ鳥島・南鳥島の重要性について」をテーマに、日本の広大な排他的経済水域の根拠である沖ノ鳥島と南鳥島の概要をはじめ、外的要因から島を守る重要性と施策を解説。「身近な海を見つめ直し、海洋資源の開発や海水、水産資源の利活用を考える必要がある」と訴えた＝写真。
続いて、石川教授が「海洋調査研修船『望星丸』による沖ノ鳥島周辺における研究調査について」をテーマに講演。東海大学が昨年12月に、東京都と連携して「望星丸」を用いて実施した沖ノ鳥島周辺海域の研究調査を振り返り、海水などの分析結果を紹介。「この海域の水質汚染は心配ないことがわかりました。次回の調査ではこの島があることによる環境への影響を分析したい」と展望を語った。
石川教授は、パネルディスカッション「可能性を秘めた国境離島～沖ノ鳥島・南鳥島の利活用を考える～」にも登壇。生物調査と技術開発の関係性や、島の利活用を考える必要性を語った。
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