研究
2021/11/01高崎市特産の梅を活用
理学部化学科の関根嘉香教授が群馬県高崎市からの委託を受け、梅の体臭改善効果に関する共同研究に取り組んでいる。
同市の特産品である梅は、近年高齢化や後継者不足などにより市内における生産量が減少。梅の新たな振興策を検討する中で体臭改善効果に着目し、体臭(皮膚ガス)研究の第一人者である関根教授が依頼を受けた。9月から湘南校舎を拠点に、梅の成分分析や体臭改善への活用方法の検討などを行っている。
皮膚ガスは人の皮膚から発生し、血液中の化学物質が揮発して直接出る「血液由来」、血液から汗腺を経由して放散する「皮膚腺由来」、皮膚表面で生成して放散する「表面反応由来」の3種類に分類される。梅に多く含まれるポリフェノールには「表面反応由来」による加齢臭の改善効果が認められていることから、関根教授の研究室では梅を食べた際の体臭の変化や、梅干し、梅エキスなどの成分を分析している。
今夏には予備実験として研究室の学生を対象に、梅干しを食べた際の皮膚ガスの変化を検証。企業と共同開発した測定デバイスを用いて、体臭の原因となる皮膚ガスの濃度を測定している。
金森郁夫さん(4年)は、「現状の検証結果からは梅干しを1日1粒食べることで皮膚ガス濃度が変化する傾向が見られますが、個人差もあるため、さらにデータを収集し研究に取り組みたい」と意気込む。
関根教授は、「体臭の改善に効果があるとされる食べ物は多くありますが、経験則で語り継がれてきたものばかりで、科学的根拠が示されているものはほとんどありません。人が梅を食べることで皮膚ガスがどのように変化するかを分析し、体臭改善方法を検討していきたい」と語った。
(写真)研究に取り組む関根教授(右)と金森さん
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