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2021年7月1日号
【工学部】ソーラー無人飛行機に世界最優秀賞
複合材料の国際展示会で

工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻の福田紘大准教授らが開発の中心を担った「超軽量CFRPソーラー無人飛行機」が、6月2日にオンラインで開催された複合材料の国際展示会「JEC COMPOSITES CONNECT」の航空宇宙部門で、「JEC Innovation Award 2021」に選出された。出展代表は部品製作を担った東レ・カーボンマジック社で、東海大は共同パートナーとしての受賞となる。

オンライン展示会は、例年3月にフランス・パリで開催される世界最大規模の複合材料展示会「JEC WORLD」の代替イベント。「自動車」「建築・建設・インフラ」「設備機器」「航空宇宙」といったカテゴリーが設けられ、それぞれに最優秀賞にあたるJEC InnovationAwardが選出される。

受賞した「超軽量CFRPソーラー無人飛行機」は、2017年度から19年度にかけて福田准教授や木村英樹教授(工学部電気電子工学科)新井啓之研究員(現・理系教育センター非常勤講師)と学生らが、企業・研究機関と共同で進めてきたプロジェクト「衛星通信を利用するドローンの運行管理システムの開発」で製作したもの。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による公募事業「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」を受託し、スカパーJSAT蠅箟宙航空研究開発機構(JAXA)、情報通信研究機構(NICT)との連携で研究を進めてきた。

福田准教授らは、同プロジェクトの受託元であるスカパーJSAT社から再委託を受け、機体の設計・開発を担当。災害発生時、地上通信網や交通等の社会インフラが遮断された場所などの情報を遠隔で収集できる統合システムを搭載した機体開発を進めてきた。

福田准教授は、「本学では故・平岡克己教授が着想した12年ごろからソーラー飛行機の研究開発を続けてきました。今回の受賞はこの活動の集大成になりました」と笑顔を見せ、「参画した企業・研究機関が得意分野を生かして連携できたからこその成果であり、今後もこのような研究成果を広く社会に還元していきたい」と抱負を語った。

 
(写真上)世界最大規模の展示会で高い評価を受けたソーラー無人飛行機
(写真下)福田准教授