研究
2024/01/01
講演後は活発な質疑が交わされた
品川キャンパスで昨年12月4日から6日まで、情報技術センター（TRIC）が共催して「第8回IFIP WG5.15災害情報処理に関する国際会議」が開かれた。オンラインを含め、国内外の大学や研究機関の研究者ら約30人が参加した。
防災や減災を目的とした情報処理・情報通信技術の重要性が世界中で認識・共有されつつあることから、参加者に災害情報処理に関する最新研究成果の発表と議論を通してその重要性を深く認識してもらい、世界の防災・減災に貢献することが目的。昨年は関東大震災から100年の節目だったことから、日本の品川キャンパスでの開催となった。
6日にはTRIC前所長の長幸平教授が登壇。東日本大震災を契機に立ち上げた衛星・地上観測による被災状況のモニタリングプロジェクトについて説明した。また、2016年4月に発生した熊本地震では、旧阿蘇キャンパスを含む地域の被害状況のモニタリングを研究対象に加えたプロジェクトの推移を報告。被災地域の復興状況をより正確に定点観測するために開発したタブレット端末向けアプリケーション「タイムシフトモニター」を紹介。「衛星画像と定点写真を結びつけることは、環境・防災教育に非常に効果的な手法。今後も“地球規模で考え、地域で行動する”を大切にして、研究を深めたい」と話した。
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