研究
2023/04/01
賞に内定した森山さん（左）と岡永教授
大学院工学研究科2年の森山幸平さん（指導教員＝工学部・岡永博夫教授）がこのほど、日本機械学会の「若手優秀講演フェロー賞」に内定した。森山さんは、昨年11月に同学会主催の「スポーツ工学・ヒューマンダイナミクス」で「ゴルフボールのディンプル占有率とディンプル体積比と底面形状が回転時の空力特性に与える影響」について発表し、その内容が高く評価された。
ゴルフボールには一般的に、「ディンプル」と呼ばれる凹凸加工がされている。ボール表面を占めるディンプルの割合（占有率）やボール全体と溝の体積の比率（総体積比）は、空力特性に深く関係している一方で、ディンプル底面を曲面や円錐状にした際の飛距離や直進性への影響は明らかになっていない。そこで森山さんは、占有率や総体積比、底面形状を変えながら、飛翔軌道シミュレーションを重ねた。その結果、深さが同じディンプルでの弾道や飛翔距離への影響は、総体積比よりも底面形状の変化に左右され、占有率と底面形状の組み合わせ次第で弾道の高さを変えられると発表した。
森山さんは、昨年6月にアメリカ・パデュー大学で開催された国際スポーツ工学学会大会でも成果を報告しており、「岡永先生に温かいアドバイスをもらいながら納得いく成果を残せました」と話している。※学年は当時
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