スポーツ
2021/02/01羽賀選手が先輩の意地見せ
貫録のオール一本勝ちで栄冠を手にした。昨年12月26日に東京・講道館で開催された体重無差別で争う柔道の全日本選手権大会で、男子柔道部助監督(重量級)の羽賀龍之介選手(大学院体育学研究科修了・旭化成)が初優勝を飾った。6試合中4試合でゴールデンスコア方式の延長戦を戦い、合計37分13秒の熱戦を制した。
昨年2月のグランドスラム・パリ以来となる公式戦。羽賀選手は試合ができる喜びをかみしめていた。「優勝を目指していたので、結果が伴ってホッとしました」
今大会では東海大学や旭化成の後輩との戦いが続いた。3回戦では11月の講道館杯全日本体重別選手権大会の100キロ超級を制した影浦心選手(体育学部卒・日本中央競馬会)を反則3で退け、4回戦では後藤龍真選手(体育学部4年)、準決勝では石内裕貴選手(旭化成)に一本勝ち。太田彪雅選手(体育学部卒・旭化成)との決勝は延長戦の末に得意の内股で投げ勝った。昨年29歳になったリオデジャネイロ五輪100キロ級の銅メダリストは、「後輩には負けられないという意地がいい意味でプレッシャーになり、モチベーションになりました」と笑った。
試合を見守った上水研一朗監督(体育学部教授)は、「あらためて“恐ろしい男”だと感じました」と振り返る。「どんな選手でも実戦から遠のけばどこかでほころびが出るものですが、それが一切なかった。彼の柔道に取り組む姿勢や準備、考え方はお手本そのもの。影浦も太田も後藤も、みんな羽賀の背中を見て、育ててもらった選手たちです。年齢による体力面の陰りはあるかもしれませんが、練り上げられた技術が素晴らしかった」と手放しでたたえた。
柔道家にできることを SNSで情報発信も
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、東海大の柔道部は4月から活動を自粛。9月14日までの約5カ月半、羽賀選手も練習の拠点を失った。それでも、太田選手や王子谷剛志選手(体育学部卒・旭化成)とともにランニングやウエートトレーニングなど〝組む〞以外のことに励んだ。「全日本では100キロ級の自分より30~40キロ大きい相手と戦うことはわかっていたので、徹底的に心肺機能の強化に取り組みました。体重制限がない分、好きなだけ稽古をして、ギリギリのところまで追い込みました」
全日本柔道連盟のアスリート委員も務め、「僕らにあこがれて柔道を始めた子どもたちもいますから、試合がなくても何か動き続けている姿を見せなくてはいけない」と、SNSで愛読書やトレーニングの様子を紹介する「#いま柔道家にできること」と題したバトンリレー企画を仕掛け、そのムーブメントは海外の選手にまで広がった。「高校3年生や大学4年生など、最後の試合がなくなってしまった選手は大勢います。試合ができる喜びを感じ、たくさんの思いを背負って戦う。コロナ禍でなければ気づけなかった感覚で臨めているように感じます」
東海大では助監督、旭化成ではプレイングコーチを務め、後輩への期待も口にする。「自分自身も先輩に勝って自信をつけ、跳ね返されて悔しい思いをして稽古に励んできました。先輩としてできることは、妥協せず、勝ちに徹して戦い抜くこと。次の大会がいつあるかわかりませんが、一緒にトレーニングをして、背中を見せることで何かを伝えていきたい」
(写真上) 柔道部出身の羽賀龍之介選手(旭化成)が、昨年12月の全日本選手権で初優勝を遂げた(写真提供=全日本柔道連盟)
(写真下) オンラインでの取材に答える羽賀選手
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