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スポーツ

2019/07/01

15年ぶり2度目のアベックV

両指揮官の采配光る 男女そろって団体日本一

男女柔道部が6月22、23日に日本武道館で開かれた全日本学生優勝大会で、2004年以来2度目のアベック優勝を飾った。体重無差別の7人制で争った男子は4年連続24回目、女子は先鋒・次鋒が57キロ以下、中堅・副将が70キロ以下、大将が無差別の5人制で12年ぶり5度目の優勝。なお、7人制に初出場した札幌校舎男子柔道部は初戦で敗れた。

【女子】チャレンジャーとして一戦一戦全力で戦う

「最後は選手たちを信じて送り出しました。やりきってくれて感無量です」。試合後、選手一人ひとりに「ありがとう」と声をかけて回った女子柔道部の塚田真希監督(体育学部講師)は笑顔で振り返った。

準々決勝戦で、昨年10月の全日本学生体重別団体優勝大会で敗れた龍谷大学に3―1で勝利し、環太平洋大学との準決勝は次鋒の竹内鈴選手(体育学部4年)が挙げた一本勝ちのポイントを守りきった。大会5連覇中の山梨学院大学との決勝では、先鋒の富沢佳奈選手(同2年)、次鋒の竹内選手が一本勝ちし、副将の立川桃選手(同1年)が小内刈りで技ありを奪って優勢勝ち。3―0で優勝を決めた。

全試合で先鋒を務め、3勝2分で流れをつくった富沢選手を塚田監督は「今大会のMVP」とたたえた。富沢選手は、「一本勝ちでも指導でも何でもいい。チームに勢いを生むことが自分の役割」と語る。 日本一を目標に掲げながらも、「チャレンジャーとして目の前の一戦一戦に集中し、全力で向かおう」―塚田監督の言葉に共鳴するように個々の役割を果たし、全員でつかんだ優勝だった。

塚田監督就任3年目 苦しい練習に耐えV
塚田監督は2016年11月に指揮官に就任した当時を振り返り、「男子部が団体戦で優勝してうれしいと喜ぶ姿を見て、悔しいという思いを持たなければいけないと話してきました。優勝まで5年かかると思っていましたが、選手たちが苦しい練習にもきちんと向き合い、一つひとつを自信に変えてきたことが結果につながった。大川康隆副監督(体育学部講師)をはじめ、たくさんのサポートがあったからこそ」と感謝を口にする。
 
河内雪乃主将(体育学部4年)は、「5月の東京学生優勝大会でベスト4に終わったことで、練習から皆で盛り上げて、よりいっそう試合に近い稽古をしてきました。今年のチームは明るく元気で学年をこえて仲がよく、練習になるとピリッとした雰囲気に切り替えられるのがいいところ。それを試合でも発揮できた。秋の体重別団体も勝って、団体2冠を達成したい」と早くも次の戦いを見据えていた。

【男子】さまざまな場面を想定 万全の準備で4連覇

シードの男子柔道部は2日目の2回戦から登場した。上水研一朗監督(体育学部教授)は、「初日に女子が優勝したことで、勇気と勢いをもらった」と振り返る。
 
1ポイントも落とすことなく決勝まで勝ち上がり、昨年度と同じ筑波大学と対戦した。0―1とリードを許して迎えた三将戦で松村颯祐選手(体育学部2年)が指導3で反則勝ちすると、副将戦では太田彪雅主将(同4年)が大内刈りで一本勝ち。最後は大将の後藤龍真選手(同3年)が優勢勝ちし、3―1で優勝を飾った。
 
上水監督就任から12年目、無差別団体では11度目の優勝だ。「2015年にそれまでの7連覇が途絶えてから、また4連覇できたことは非常に感慨深い。監督に就任して以来、さまざまな試合を経験してきたので、“なぜこの場面で勝てたのか”という生きた教材を示しながら指導できたことが大きい」と語った。

先鋒と大将をこなし後藤選手が立役者に
昨年度の決勝は大将戦で追いつかれ、太田選手が代表選で一本を取り返して優勝した。上水監督は、「今年も代表戦までもつれ込む可能性があっただけに、太田を副将に据え、大将は後藤に任せました。全く役割の違う先鋒と大将を両方務めることはあまりありませんが、後藤の準備力があれば任せられると思った」と振り返る。
 
後藤選手は、「対戦相手を想定し、体格の違うさまざまなタイプのチームメートと組んできました。上水監督から言われた“投げられないこと”を意識し、攻めてくる相手や逃げる相手にはどう対応するか、仲間に手伝ってもらいながら考えて稽古してきた」という。
 
準決勝では先鋒を務め、直後の決勝では2―1で迎えた大将戦に登場し、どちらも技ありで優勢勝ち。優勝の立役者に指揮官は、「この戦いを終えて成長するのでは」と期待を寄せる。
 
試合後、男女柔道部の選手や関係者が肩を組んで校歌を歌った。秋の体重別団体でも再びのアベックVへ―喜びを力に変え、新たな戦いに挑む。

柔道部が代々木を訪問 松前総長らに優勝報告
男女柔道部は6月26日に、代々木校舎を訪問。松前達郎総長、松前義昭理事長をはじめとした教職員に15年ぶりのアベック優勝を報告した=左写真。松前総長は、「勝利には戦略が必要ですが、男女ともよく頑張ってくれました」とたたえた。

 

(写真上)15年ぶり2度目のアベックVを達成した選手たち
(写真中)決勝では合わせ技で一本を奪った富沢選手
(写真下)先鋒、五将、中堅、大将とさまざまな役割をこなした後藤選手

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