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スポーツ

2020/11/01

コロナ禍で異例のシーズンが開幕

【ラグビーフットボール部】
感染対策徹底し練習再開

170人をこえる大所帯のラグビーフットボール部。新型コロナウイルスの感染拡大により4月から活動を自粛していたが、7月から段階的に再開し、8月中旬の長野県・菅平高原での合宿でチームが再集結した。10月には関東大学リーグ戦が開幕し、3試合を終えて首位に立っている。 (10月27日記)

4月1日に大学から課外活動自粛の要請を受け、全国から集まる猛者たちは実家に帰省。吉田大亮主将(体育学部4年)ら数人は寮に残り、庭に置いた機器でのトレーニングなどで再開に向けた準備を重ねた。
 
春に予定されていた7人制ラグビーの公式戦や15人制の関東大学春季大会、他大学とのオープン戦はすべて中止に。木村季由監督(体育学部教授)は、「ラグビーは〝3密〟を避けられない競技。コロナ禍で残っていけるのか不安になった」と、当時の心境を口にする。それでも、「スポーツは世の中に必要なものであり、我々はその価値を示さなければならない。選手や保護者とはオンラインで話し合う場を設け、再開するための方法を考えていった」と振り返る。

オンラインでのトレーニングは、自宅の環境などで実施できる内容に差が生まれることが課題に。選手が帰寮し始めた7月からは、1年生のケアも考えて各学年を縦割りにしたグループをつくり、上級生が下級生をサポートする体制を整えた。「自粛期間で生じたわずかな温度差をなくし、リーグ戦に向けて同じスタートラインに立てるよう意識した」という。
 

8月17 日から行った菅平合宿では、体力を取り戻すためのフィットネス練習を軸とし、他大学との合同練習やオープン戦は見送った。合宿を終えてからも、湘南校舎近隣にある4つの寮で手洗いや消毒といった感染対策を徹底。食事の時間をずらし、一部屋に集まる人数を制限するなど密を避けた生活を送っている。

リーグ戦白星発進 「一日でも長く戦いたい」
9月には関東大学リーグ戦の開催が発表され、感染対策を徹底したうえで有観客試合も組まれた。10月4日に開幕し、初戦の関東学院大学戦と次戦の中央大学戦(11日)は、湘南校舎ラグビー場を会場に無観客で開催。関東ラグビー協会や大学と協議のうえ、両チームの選手、スタッフを含め会場に入る人数は150人以下と制限。校舎北門とラグビー場の入り口での検温・消毒など、感染対策が徹底された。
 
本来であれば、ベンチ入りしていないメンバーがスタンドやインゴール裏で声援を送るが、人数制限のため寮で待機に。例年と大きく異なる開幕となったが、関東学院大に52―24と勝利し白星発進。続く中央大にも64―5と完勝した。

江戸川競技場で行われた17日の法政大学戦は今季初の有観客試合となり、選手たちは声援に代わり拍手の後押しを受けてグラウンドへ。大粒の雨に降られながらも相手ディフェンスを縦に突く攻撃で、31―19と勝利した。木村監督は、「スポーツの大会が次々と延期・中止となる中、多くの人の尽力があって試合ができている。チームはまだ不安定な部分もあるが、優勝に向けて修正していく」と意気込む。
 

全国大学選手権大会も、11月21日から1月11日まで開催が決定した。「一日でも長くこのチームで戦いたい」と吉田主将。悲願の大学日本一へ向け、コロナ禍のシーズンを突き進む。

 

(写真上から)
▼関東学院大とのリーグ初戦は湘南校舎で開催
▼試合後、控え選手たちがフェイスシールドをつけてスタッフ用のイスや机を除菌
▼法政大戦はスタンド右奥に陣取った控えの選手たちも応援

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