News:スポーツ
2020年5月1日号
全日本学生個人選手権V
アーチェリー・高宗選手

熊本校舎アーチェリー部の高宗瞭羽選手(基盤工学部2年)が、昨年9月の全日本学生個人選手権大会(インカレ)男子コンパウンド部門で準優勝し、今年2月には全日本学生室内個人選手権大会で学生日本一に輝いた。

4年前の春、付属熊本星翔高校に入学し、「もともと剣道をやっていて、同じ武道のつながりから弓道をやりたかったのですが高校に部がなかったため、アーチェリー部に入った」と振り返る。
 
チームに有力選手が多く、全国高校総合体育大会をはじめとする全国大会に出場する機会はなかったが、高校3年の夏にオリンピック競技で使用される一般的なリカーブから、滑車のついたコンパウンドという弓に転向。急速に力を伸ばし、わずか半年あまりで日本ジュニア記録を打ち立てるまでに成長を遂げた。
 
昨年度、東海大学に進むと、「全国大会出場を目指して学生生活をスタートさせた」という。ただ、熊本校舎に練習場はなく、部員は高宗選手ただ1人。「主に熊本市内の総合運動公園や南部総合スポーツセンターのアーチェリー場で、授業後や授業の合間に毎日3、4時間、授業がない日は5、6時間練習しています。また月2回ほど大分県にいる日本代表候補の方にアドバイスをもらっています」と話す。

高校時代のように仲間と切磋琢磨できない面はあるが、「集中して効率よく練習できる」と、マイナスには捉えていない。「たまに両親にフォームの動画を撮影してもらったり、動画サイトでトップ選手のフォームを見たりして研究しています」と話すように、強い探求心が日本ジュニア記録の更新や全国大会での好成績といった大きな飛躍につながった。

コロナ拡大で練習制限も 目指すはインカレ初優勝
高宗選手は競技に臨む際、「ルーティンで毎回同じように弓を引くこと」を意識している。「緊張すると弓を引くまでに長い時間をかけがちになりますが、何があっても一定のリズムで動くことが大切。それが体に染みつくまで練習しているので、試合で大きく外すことはありません」と語る。学業との両立は大変だが、「アーチェリーは生活の一部」であり、練習以外のときでも考えてしまうという。「子どもから高齢者、障害を持つ方まで同じルールで楽しめるのがこの競技の魅力。高校時代にアーチェリーと出合い、たくさんの人と知り会えたことは大きな財産です」と語る。

今年は「インカレ初優勝」を目指しつつ、日本代表枠が1つしかない来年度のユニバーシアード競技大会出場を見据える。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大学全体で課外活動は自粛。練習にも制限があるが、高宗選手は淡々と、今できることに取り組んでいる

 
(写真)高宗選手は強い探求心を持ちながら日々の練習に励んでいる(写真提供=本人)