スポーツ
2024/07/01大学柔道の日本一を決める全日本学生優勝大会が、6月22、23日に東京都・日本武道館で行われ、湘南キャンパスの男女柔道部が2年ぶりに同時優勝を達成した。男子は、大会最多優勝記録を27回に更新。一部(5人制)に出場した女子は、8回目の大学日本一を手にした。また、熊本キャンパス柔道部女子が二部(3人制)で準優勝し、“東海柔道”が学生団体を席巻した。
「どの試合も常に危ないシーンがありましたが、チーム力で勝利をもぎ取ってくれました」と熊本キャンパス柔道部女子の鍋倉義盛監督(東海大学職員)は振り返る。全日本学生優勝大会の女子二部(3人制)で連覇を狙った熊本女子は、昨年度と同様、入江桃子選手(文理融合学部3年)、鎌田晶妃選手(同)、増田美羽選手(同)の布陣で臨んだ。
準々決勝の名城大学戦は、先鋒の増田選手が一本勝ちし、1―1で迎えた代表戦も「任せてください」と畳に上がり、ゴールデンスコア方式の延長にもつれた激闘を制した。準決勝の東日本国際大学戦は先鋒戦を引き分け、中堅・鎌田選手が一本、大将・入江選手が技ありを奪取。しかし、昨年度と同じ顔合わせとなった広島大学との決勝は、「研究と対策を徹底されてしまった」(鍋倉監督)。結果は0―3で準優勝となった。
連覇のプレッシャーがかかった1年だった。鍋倉監督は「前回の優勝は忘れよう。また一から優勝を目指そう」と声をかけ続けたが、雰囲気が落ち込むことも、調子が上がらないこともあったという。それでも今年度は1年生2人が加わって5人体制になり、「以前より明るさが増し、練習の幅も広がった」と選手、監督は口をそろえる。敗れた直後は悔しさも見せたが、すぐに笑顔を取り戻し、「体力不足に組み手の持ち方など、課題が見つかった大会だった。熊本に帰って練習して、来年度、4年生で挑む最後の全日本でリベンジする」と前を向いた。
なお、男子無差別7人制に出場した熊本男子は初戦で国際武道大学と対戦。2―5で敗れたが、宮原麗心選手(同)が合わせ技で一本、中川泰成選手(同)が技ありで勝利し、「練習の成果は出せていた」と鍋倉監督。経験を力に変え、さらなる成長を誓った。
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