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スポーツ

2024/04/01

【ライフセービング】2年ぶりに年間王者を奪還

湘南女子が各大会で躍動

湘南キャンパスのライフセービングクラブ女子が2月24日に、静岡県・西ヶ谷屋内プールで開催された全日本学生SERC選手権大会で初優勝=本紙3月1日号既報。チームは昨年9月の全日本学生選手権大会(海インカレ)で総合2位、今年1月の全日本学生プール競技選手権大会(プールインカレ)で総合優勝を収めており、年間の学生大会の総合成績を競う「全日本学生シリーズ」で2年ぶりに年間王者の座を奪還した。※学年は当時

 

(左から時計回りに)SERCで優勝し、

年間王者奪還に貢献した待井選手、

正木選手、小久保選手、金子主将

SERCは、実際に起こり得る事故を想定したシナリオに沿ってプール内に負傷者を演じる10人が配置され、2分間で状況を把握して適切に処置する救命救急の技術を4人1組で競う。選手たちは、過去の大会で出題されたシナリオや、部で作成したオリジナルの問題で対策を練りながら練習を重ねてきた。大会では、チームリーダーを務める金子彩妃主将(体育学部3年)が陸から指示を出し、小久保琴音選手(同)、正木友海選手(同2年)、待井ひなた選手(健康学部2年)が救助対象者に声かけをしながら、水中や陸での処置にあたった。その救助の達成率は54.6%と2位に10ポイント差をつけて優勝し、年間王者に輝いた。金子主将は、「メンバーそれぞれが自分の役割を理解し、連携して救助できた」と振り返る。

 

選手の意見を反映 必ず輝ける場所がある

例年、各大会で好成績を残しているが、2022年度までは選手の競技経験などから適性に合う種目を判断していた。一方で、チーム内で「他の種目にも挑戦してみたい」といった意見が挙がったことから、23年度は海とプールの両インカレ前に全種目を練習する期間を設けた。それぞれ得意種目を見つけたうえで大会に向けた練習を積み、出場メンバーを選抜。4選手しか出場できないSERCでは、例年より選考時期を遅らせて、全員で練習する時間を増やした。

 

大越正大部長(体育学部教授)は、「惜しくも選考から外れた選手も、積極的に出場者にアドバイスを送るなど、チーム全体で高いモチベーションを保って試合に臨めていた」と評価する。金子主将は、「ライフセービングにはタイムや救助技術を競う多様な大会があり、誰でも必ず輝ける場所があります。年間王者という一つの目標に向かって、チーム一丸で挑めました。来年度は3大会の完全優勝を目指します」と話した。

 

なお、湘南男子はSERCで5位となり、学生シリーズで3位に。静岡キャンパスの女子はSERCで3位となり、男子が7位となった。

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