総合
2022/11/01学校法人東海大学などの主催で、9月23日に付属福岡高校で開かれた「玄海旗中学生柔道大会」(男子5人制団体)に、東海大学と福岡高がポーランド・ウクライナ選手団を招聘=本紙10月1日号既報・WEB版参照。大会後は柔道教室などが行われ、28、29日には湘南校舎でも多彩なプログラムが展開された。
【9/23】玄海旗の予選で白星 決意新たに練習に励む
玄海旗の開会式では大会副会長の山下泰裕副学長が歓迎の言葉を述べ、「多くの日本文化に触れ、交流を通して日本の子どもたちと友情を育んでいただきたい」とあいさつ。松田邦紀ウクライナ駐箚特命全権大使から祝辞も寄せられ、「スポーツには国境はありません。皆さん自身が、国際交流の主役であり、ひいては、ポーランドとウクライナと日本の将来の架け橋になってもらいたい」とのメッセージが披露された=祝辞の全文はこちらを参照。
選手団は予選リーグで和白中学校に0―4で敗れたが、洞北中学校戦では投げ技や抑え込みで果敢に攻め、4―1で勝利。1勝1敗で決勝トーナメント進出はならなかったものの奮闘を見せた。ウクライナ出身のフリップコージェフ選手とロスティスラフ カルニク選手は、「日本の選手は体が大きく、力も強くて技のキレもすごかった。自分も練習を積んで追いつきたい」と意欲を見せた。
福岡滞在中の選手団をサポートし、ともに練習に励んだ福岡高柔道部は大会の運営も担った。池田勇太主将(3年)は、「組手や技のかけ方などが日本とは異なり、独特な柔道で最初は戸惑いました。技のパターンや崩し方などを覚えれば、もっと強くなるはず」とコメント。ホームステイを受け入れた立花琉俄選手(2年)は、「翻訳アプリを使うなど会話をするのも必死でしたが(笑)、とても楽しい時間を過ごせました。帰国後もSNSで連絡をとりたい」と別れを惜しんでいた。
【9/24】日本の子どもたちとともに 細かなアドバイスで成長
玄海旗翌日の24日には、福岡高で全日本柔道連盟による柔道教室が開かれた。選手団と県内外の中学生が参加し、付属第五高校(現・福岡高)、東海大学卒業生でアトランタ五輪金メダリストの中村兼三氏(旭化成柔道部総監督、全日本柔道連盟)がコーディネーターを、世界選手権金メダリストの穴井隆将氏(天理大学柔道部監督)と東京五輪金メダリストの新井千鶴氏(三井住友海上)が講師を務め、内股や背負い投げを伝授した。
内股を指導した新井氏は、身ぶりを交えながら袖の持ち方、踏み込んだ際の軸足の位置などを細かく解説。「今日話したことをすぐにできるようになる必要はありません。“こんなふうにしたら投げられるんだ”という考え方を知ってもらい、工夫しながら取り組んで」と語りかけた。穴井氏は、「『手技』に分類される背負い投げは、手の使い方が8割」と力説。「袖を持つ引き手は腕時計を見るように顔の前に持ってくる、襟を持つ釣り手は小指が自分のほうに向くように握る」とアドバイスした。
午後は宗像市・グローバルアリーナに移動して、柔道部部長の中西英敏教授(体育学部)による柔道クリニックが実施された。選手団は地元の小中学生と組んで実戦的な練習に励み、元世界選手権王者の中西教授から足や手の使い方の指導を受けるとみるみるうちに上達。中西教授は、「柔道を通して海外の友達が増える素晴らしい経験を今後に生かし、成長してください」とエールを送った。
【9/28】卒業生の金メダリストが サプライズで柔道教室
東京に移動した選手団は9月28、29日に湘南校舎を訪れ、体育施設のほかラグビーフットボール部や女子ハンドボール部、サッカー部、男女バレーボール部も視察。武道館を訪れ、女子柔道部の練習を見学した後、柔道着に着替えた一行は男子柔道部の練習場に移動した。東海大卒業生で五輪金メダリストのベイカー茉秋選手(リオデジャネイロ大会/2016年度卒、日本中央競馬会)とウルフアロン選手(東京大会/17年度卒、了徳寺大学職員)がサプライズで登場すると目を輝かせ、大きな拍手で迎えた。
両選手が得意技を披露した後、選手団全員が2人との乱取りに挑戦。終了後には、一人ひとり金メダルをかけてもらい、両選手と記念撮影した。
サプライズ柔道教室を企画した竹内徹師範(スポーツプロモーションセンター)は、「大変な状況にあるウクライナの選手らを励ましたいと、2人が駆けつけてくれました。私も思いは同じです」とコメント。ベイカー選手とウルフ選手は、「柔道にも未来にも夢と希望を持ってくれたらうれしい」「少しでも元気を出して笑顔になってもらえれば」と語った。
また竹内師範は、事故で杖や車いすの使用を余儀なくされているポーランドのルーカス ヴィソツキーさんに、自身の名前入りの柔道着を贈って激励。ルーカスさんは、「いつかこの柔道着を着て再び道場に立ちたい」と笑顔を見せた。
【9/29】NPO法人JUDOsの教室 井上教授が内股を披露
29日には湘南校舎の武道館で、柔道部副部長の井上康生教授(スポーツプロモーションセンター)が理事長を務めるNPO法人JUDOsが主催する柔道教室も実施された。
まず、井上教授がシドニー五輪など世界の大舞台を制してきた内股を豪快に披露。続いて、2019年度の学園によるポーランド研修に参加した付属校出身の柔道部員らが相手役を務めて乱取り稽古が行われた。
井上教授が技をかけるタイミングや足さばき、相手のバランスの崩し方などを丁寧に教えると、選手たちは真剣な表情で聞き入り、稽古に臨んでいた。
ともに汗を流した井上教授は、「国際情勢は厳しく、子どもたちにも我々には想像もできないようなさまざまな苦労があると思います。しかし、今回は楽しく柔道に親しんでもらいたい。柔道を通した仲間がいると感じ取ってもらい、いい思い出として残ってくれれば」と語った。
ウクライナ出身のロスティスラフ カルニクさんは、「東海大や柔道部の皆さんと交流し、学生さんがとてもフレンドリーで大好きになりました。将来の夢は黒帯を締めてオリンピックに出場し、プロのコーチになること。大学生になったらぜひ東海大に来て学びたい」と目を輝かせていた。
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