総合
2024/07/01
充実した教育・研究環境を兼ね備えた伊勢原
キャンパス。右奥の建物は旧医療棟で、現在は
教室や研究室などが整備されている。手前は
2005年度に竣工した医療棟
伊勢原キャンパスの医学部と付属病院が今年度、創設50周年を迎えた。1月に発足した「医学部・医学部付属病院創設50周年記念事業実行委員会」がこのほど、積み上げてきた歴史を踏まえ、次なる50年の新たな医学教育の拡充を目指す記念事業の概要を決定。最先端の教育・研究環境整備や記念誌の刊行、式典の開催に向けて準備が進んでいる。7月1日からは、記念事業募金の募集も始まった。
記念事業の一環で建築を予定している新1号館
（医学部棟）のパース図。学生ファーストの
アメニティ整備による人が集う充実の教育環
境実現や、成果につながる共創・連携を実現
するイノベーション共創拠点構築、AI／IoT
など先進技術の積極的な活用による知的創造
の支援をコンセプトに設計が進んでいる
医学部は、学園の創立者・松前重義博士が掲げた「科学とヒューマニズムの融和」という理念の下、「良医」の育成を目指して1974年4月に創設された。翌年2月には集中治療室や無菌無塵病棟など、当時の最先端を誇る設備を備えた付属病院が開院。以降、基礎医学と臨床医学の融合、クリニカルクラークシップ（診療参加型臨床実習）やドクターヘリの導入など、時代に先駆けた新しい医学部のあり方に挑戦し続けてきた。
記念事業実行委員会委員長を務める医学部の川田浩志副学部長は、「この大きな節目は、これまでの挑戦の歴史を振り返るとともに、各界各層からの支援に対する敬意を表す機会です。さらに、この先の50年に向けた“先駆ける医学部”を目指す第一歩でもあります」と話す。
記念事業では、伊勢原キャンパス新1号館（医学部棟）の建築をはじめ、教育・研究・診療が融和した最先端医療を創造するための設備、制度の導入が予定されている。また、これまでの実績と展望をあらためて学園外にアピールする「創設50周年記念誌」の刊行や来年2月の「創設50周年記念式典」などが展開される。すでに、5月28日には記念事業の概要や医学部、付属病院の歴史などを紹介する特設サイトがオープン＝本紙6月1日号既報、左下参照。若手同窓生が伊勢原キャンパス近隣を散策する動画「伊勢原ぶらりさんぽ」といったコンテンツも更新されている。
7月1日からは、「創設50周年記念事業募金」の募集がスタート。川田副学部長は、「医学部はこれまでに4000人以上の卒業生を社会へと送り出してきました。50周年を関係者が喜び合い、今後の医学部・付属病院にさらなる期待を抱けるような事業を推進していきます」と語っている。
50年の歩みを伝える記念サイトでは、記念事業の概要やキャンパス周辺の昔と今を写真で伝える「伊勢原今昔」など多彩なコンテンツが更新されている。
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