スポーツ
2023/09/01
秀岳館高戦でリリーフした手塚選手。
3試合合計11回2／3を投げ無失点と
気迫の投球を見せた
付属静岡翔洋高校女子硬式野球部が7月22日から8月1日まで兵庫県・ブルーベリースタジアム丹波などで開催された全国高校女子選手権大会に出場。史上最多の58チームが出場した同大会で、2年連続のベスト16となった。
予選トーナメント1回戦では秀岳館高校（熊本）と対戦。先発の垣崎瑠依選手（1年）が四死球で走者を出しながらも7回まで散発3安打に封じる。一方の打線も得点はならず、試合は8回から無死一、二塁のタイブレークに突入した。
8回裏、1死満塁と絶体絶命のピンチでマウンドに上がったのがエース手塚凜選手（3年）だった。大会直前に調子を落としていたが、「3年生として、エースとしての意地がある」と三振と内野ゴロで切り抜ける。「最後は気持ち。全力で戦った」と9回も無失点で抑えると、10回表に西井心花選手（同）の適時打で待望の先制点を奪取。1―0で勝利を手にした。
大会前の練習試合では連勝が続き、「どこか気持ちが緩んでいた」と髙野小晴主将（同）は振り返る。直前にボーイズチームに敗れ、「このままではいけない」とミーティングで厳しい言葉もかけたという。接戦をものにし、弓桁義雄監督（静岡翔洋高中等部教諭）は、「こういった試合が選手を成長させる。ここから波に乗っていければ」と語っていた。
2回戦の新田高校（愛媛）戦は手塚選手の完封で4―0とし、決勝トーナメントに進出。駒澤大学附属苫小牧高校（北海道）戦は2―3で惜敗したが、垣崎選手をはじめ多くの下級生が経験を積んだ。来春に向けて、新たな戦いが始まる。
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