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スポーツ

2018/08/01

【特集】国際大会で好成績

経験生かしさらなる高みへ

【デュアスロン】田村選手「支えに感謝」U23世界選手権で3位

湘南校舎で活動する「チームトライアスロンBOMBERS」の田村光選手(工学部3年)が、7月6日にデンマーク・フュンで開催されたU23デュアスロン世界選手権で銅メダルを獲得した。
 
デュアスロンは第1ラン(9.5キロ)、バイク(37.8キロ)、第2ラン(4.5キロ)で構成され るレース。今大会は年齢制限のないエリート選手と同時スタートだったため、種目ごとに設定された関門時間が厳しい。「まずは完走が目標。そのうえで表彰台に上がれればと思っていました」田村選手が大会に向けて強化したのが、バイクから第2ランへの移行だった。「私はバイクを降りた途端に急に全身にダメージが来て、脚が回らなくなることが多い。その部分でスムーズに切り替えができるように意識して取り組んできました」
 
「第1ランでは自分より少し速いタイムを持っている人に食らいつく」という当日の作戦も奏功して好位置につけるとバイクでは一度は集団から離れた苦しい場面もあったが、持ち前の粘りの走りで乗り切った。
 
第2ランに入った時点で、もう関門はない。「最後のランを走り切れば完走。そう思うとうれしすぎて、まるでお花畑にいるような気持ちでした(笑)」
 
今大会は遠征費を自費で賄わなければならなかった。安価ではないため、出場辞退も考えたが、「通っている接骨院で寄付金 を呼びかけてくれて遠征できた。周りの人たちの支えのおかげで、本番でも『やらなきゃいけない』と練習以上の力を発揮することができました」と 振り返る。
 
次なる目標は10月の日本トライアスロン選手権に置いている。「昨年はスイムで出遅れ、バイクの最後で関門を通過できませんでした。完走だけではなく、自分のレースで観ている人を魅了したい」 (取材=小野哲史)

(写真)銅メダルを獲得し、表彰台で笑顔を見せる田村選手(右)
 
【デフバスケ】U21代表が世界2位 MVPに津屋選手

7月6日から14日までアメリカで開かれたU21デフバスケットボール世界選手権大会に、湘南校舎の男子バスケットボール部に所属する津屋一球選手(体育学部2年)が男子日本代表の一員として出場。チームは初出場ながら準優勝となり、津屋選手は大会MVPと得点王に輝いた。
 
4年に1度開催され、聴覚障害を持つ21歳以下の選手たちが世界一を競う同大会。日本はポーランド、ギリシャ、スペイ ン、カナダとの予選リーグを3勝1敗で勝ち抜き、決勝トーナメントも順当に勝ち上がる。しかし、決勝でアメリカの猛攻を受け、63―81で敗れた。津屋選手は、「悔しさが残るけれど、アメリカ戦は自分のバスケ人生で大きな経験になった」 と振り返る。
 
津屋選手は生まれつき聴覚に障害があり、普段は補聴器をつけて部活や授業に参加している。デフバスケは通常のバスケとほぼ同じルールで行うが、補聴器が禁止されており、「指示を書いたボードや口の動きでコミュニケーションをとるので苦労した」という。また、代表チームには大学のバスケ部に所属していない選手も多いため、津屋選手は東海大で培った経験と技術を生かし、戦術を提案するなどチームを牽引。初戦から決勝まで大きな存在感を放ち、大会終了後のMVP発表時には、多くの観客が津屋選手を指差した。「その光景を見て鳥肌が立った。自分の名前が呼ばれると会場が盛り上がりうれしかった」
 
U21代表を経験した津屋選手が次に見据えるのは、来年リトアニアで開催予定のデフバスケ世界選手権だ。「日本代表に入ってアメリカにリベンジしたい」と、新たな目標を語っている。

(写真)屈強な肉体と巧みなテクニックで活躍
 
【野球】小郷選手&海野選手 ハーレム12大会ぶりV

硬式野球部の小郷賢人選手投手・体育学部2年)と海野隆司選手(捕手・同3年)が大学日本代表に初選出され、7月3日から9日までアメリカで開催された日米大学選手権大会と、13日から22日までオランダで開かれたハーレムベースボールウィークに出場。日米野球は2勝3敗となったものの、ハーレム大会は予選ラウンド、決勝ラウンドを7戦全勝で1994年以来12大会ぶり4回目の優勝を果たした。
 
小郷選手は日米野球で3試合、ハーレムでは1試合に登板。海野選手は両大会で全試合に出場し、ハーレムの予選ラウンド3試合目のキューバ戦では本塁打を放つなど、好守に活躍した。

(写真)初の代表に選ばれた小郷選手(左)と海野選手
 
【陸上】アジアユース3000メートル 菅田選手が初制覇

付属福岡高校女子駅伝部の菅田雅香選手(3年)が、7月4、5日にタイで行われたバンコク2018ユースオリンピック競技大会アジア地域予選の3000メートルで優勝。10月にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開催される本戦出場権を獲得した。

2008年の全国中学校駅伝大会の優勝監督で、13年から同高の指揮をとる赤星敏典監督(福岡高教諭)は、菅田選手の素質の高さを絶賛する。「入学時から本当にフォームが美しく、将来は必ず日の丸を背負う選手になると感じました」
 
「世界で戦うためには、高校時代の実績にこだわらず、体づくりに重点を置く」という赤星監督の指導方針のもと、クロスカントリーコースを使って、徹底的に走り込んだ。指導を通じて、持ち味だった足首の柔らかさに加え、「地面を蹴り上げる力強さが備わった」と菅田選手。
 
今年は5月の全国高校総合体育大会福岡県予選で1500メートルと3000メートルの2冠を達成した。これらの実績が評価され、ユースオリンピックアジア予選3000メートルの日本代表に選ばれた菅田選手は、2位に15秒の大差をつける圧勝。初の国際大会で見事金メダルを手にした。
 
赤星監督は、「高校時に結果を残すよりも将来を見据えて指導してきたので、驚きました」と教え子の活躍に笑顔を見せる。「まだ体の線は細いが、それは伸びしろがあるということ。今後のトレーニングでさらに高いレベルのレースでも結果を残せる」と期待を寄せる。
 
菅田選手は、「まさか優勝できるとは思ってもいませんでした。これからも世界の選手と走って好成績を残したい」と抱負を語った。

(写真)全国高校総合体育大会福岡予選でも好成績を残した

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