News:付属諸学校
2021年2月1日号
【全国高校ラグビー大会】学園から3校出場
熱戦、奮闘――経験を未来へつなぐ

付属相模高校、付属静岡翔洋高校、付属大阪仰星高校のラグビー部が、昨年12月27日から1月9日まで東大阪市花園ラグビー場で開かれた全国高校大会に出場した。100回大会の節目を記念して例年より出場校が増やされ、全国から63校が参加。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により無観客で開催される中、各校が熱戦を繰り広げた。

【相模高】後輩にリベンジを託す
相模高は神奈川県予選で桐蔭学園高校に2点差で惜敗。記念大会枠を争う関東オータムチャレンジ大会に進み、決勝で國學院久我山高校(東京)に19―17で勝利して5年ぶりの花園出場権を得た。

1回戦は光泉カトリック高校(滋賀)に24―3で勝利し、続く2回戦も山形中央高校に50―7と快勝。メンバー全員が花園未経験でも、落ち着いた試合運びを展開した。3回戦は御所実業高校(奈良)との対戦に。LO川瀬悠河選手(3年)のゲインでチャンスをつくり、素早いパス展開でトライを重ね前半を12―0で折り返した。しかし風下に立った後半は防戦一方となり、連続トライを許し12―21で敗れた。

ベスト16入りは1990年度大会以来の快挙だが、三木雄介監督(相模高教諭)は、「優勝を目指していたので、後悔が残る大会となった」と悔しさをにじませた。一方で、「3年生が見せてくれた全国の景色を、今回メンバーに入った1、2年生が来季につなげてくれることを期待している」と語る。吉田輝雅主将(3年)も後輩たちに向け、「まずは県予選で今回全国優勝した桐蔭学園高に勝つこと。目標にしてきた特別な相手なので、次こそリベンジして再び花園に立ってほしい」とエールを送った。

【静岡翔洋高】新体制で駆け抜けた冬
今年度から、トップリーグのヤマハ発動機ジュビロでプレーした津高宏行監督(静岡翔洋高教諭)を迎え、新体制となった静岡翔洋高ラグビー部。「フィジカルを強化し、なおかつ走れるチームに」と、スタミナの強化に重点を置いてきた。

静岡県予選では、決勝で静岡聖光学院高校と対戦。キックでの陣取り勝負になることを見越し、キック力のある近藤樹選手(3年)を最後尾のFBに据えた戦術が当たり14―7と接戦を制した。

全国大会では1回戦で、大会最多優勝を誇る古豪・秋田工業高校と対戦した。試合序盤、FL栗本黎選手(同)のタックルでチームに勢いをつけるも、「想定していた以上に1対1のフィジカル勝負でかなわなかった」と津高監督。秋田工高のアタックを止めきれず、0―68で試合を終えた。

初戦敗退となったが、「全国大会を経験できたことは大きな財産。1、2年生は前を向き、全国大会に出て終わりではなく、戦えるチームになるために必要なことを話し合っている段階」だという。

肌で感じた全国の強さを体現するため、鍛錬を積んで大舞台でのリベンジを目指す。

【大阪仰星高】ロスタイム18分の大接戦
大阪第1地区代表として出場した大阪仰星高は、シード校のため2回戦からの出場に。佐賀工業高校に31―7、長崎北陽台高校に22―7で勝利し、準々決勝では、花園で幾度も激突してきた東福岡高校と対戦した。

試合は開始直後から一進一退の攻防となり、7―7で後半へ。序盤2トライを許すも、WTB大畑亮太選手(3年)の約60メートルの独走トライなどで再び同点となり、2分のロスタイムに突入した。5分、10分と時間が過ぎるも、両チームとも反則がないことから試合は続行。18分におよぶロスタイムを経て試合終了の笛が鳴り、21―21の引き分けとなった。

大会規定により抽選が行われ、東福岡高が準決勝進出を決めたため大阪仰星高はベスト8で大会を終えた。湯浅大智監督(大阪仰星高教諭)は、「先に進むためには、引き分けにせず勝ちきる力をつけなければいけなかった。ただ、試合を通じて競い合えるライバルの存在があったからこそ、ここまで成長できたのだと思う」と振り返る。

この春、大阪仰星高からは主将の近藤翔耶選手(3年)ら5人、東福岡高からも大型PR本田啓選手(同)が湘南校舎のラグビー部に入部を予定しており、強敵が頼もしい味方となる。ノーサイドの先にある、新しい物語にも注目だ。