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付属諸学校

2019/08/01

付属校にラグビーの輪広がる

チーム新設&競技普及

この春、付属浦安高校にラグビー部が新設。東海大学ラグビーフットボール部の卒業生が監督を務めている。6月13日には付属静岡翔洋高校中等部でトップリーグの選手によるラグビー教室が開催され、参加者が競技の魅力に触れた。

【浦安高】初心者15人で始動! 初陣に向け練習重ねる

ラグビーのゴールポストがないグラウンドに、楕円球が飛び交う――。浦安高に今年度からラグビー部が新設され、競技初心者の1年生15人と女子マネジャー2人が入部した。指揮をとるのは、付属仰星高校(現・付属大阪仰星高校)ラグビー部出身で、昨年度は東海大ラグビー部でFWリーダーを務めた西川壮一教諭だ。

浦安高にラグビー専用のグラウンドはないため、中庭や他の部活動の合間を縫ってグラウンドを使っている。人数こそ少ないが活気があり、移動は常にダッシュ。パスを呼ぶ声がグラウンドに響きわたり、全体練習終了後も、暗くなるまでボールを追いかける。

「休み時間もラグビーの話ばかり」と話す岩瀬優佑さんは、中学校までボクシングなどの個人競技を経験。「もともとチームプレーに憧れがあり、団体競技の部活動に入ろうと思っていた。ラグビー部に入部したのは、部活動紹介のとき、西川監督の熱い勧誘に引き込まれたから」と笑う。

人数や経験など、足りない部分は周りの環境が後押しする。浦安市に拠点を置くトップリーグの NTTコミュニケーションズシャイニングアークスの選手が定期的に指導に訪れるほか、ほかの付属高校との合同練習も定期的に行っている。

5月には、一昨年度の高校王者・大阪仰星高と、東海大湘南校舎で“出稽古”を行った。西川監督は、「トップチームの空気を味わえるだけでも貴重な時間。感謝してもしきれないほど多くの人に支えられている」と語る。

「これから“練習がつらい”と思う日がくるかもしれないけれど、そのときは、ラグビーを始めたばかりのころに感じる“楽しい”気持ちを思い出してほしい」と話す西川監督も、指導者としては1年目。手探りながらも笑顔の絶えないチームは、来年1月の千葉県高校新人体育大会で初陣を迎える。

【静岡翔洋中】競技の魅力とは? ヤマハの選手が講師に

静岡翔洋中で6月13日、トップリーグ・ヤマハ発動機ジュビロの伊東力選手と日野剛志選手によるラグビー教室が開かれた。静岡県の小笠山総合運動公園エコパスタジアムが、今年9月から開かれるラグビーワールドカップの試合会場の一つとなっていることから、 昨年秋に県が小中学生向けのラグビー教本を作成。その実践授業を行う「重点校」に静岡翔洋中が選ばれており、今回は1年生約70人が参加した。

生徒たちは事前学習として、教本でラグビーのポジションやルールを勉強してきた。その内容をもとに両選手が、「HOは何の動物に例えられていた?」「ボールは前に投げてもいい?」と問いかけながら競技の概要を説明。パスやラインアウトなどの基本的なプレーも紹介された。

タックルの実演では、ラグビー部や柔道部など力自慢の生徒が登場。教わった構えで勢いよくタックルバッグに飛び込み、受け止めた日野選手を後ずさりさせる場面も。最後に伊東選手が、「翔洋は勉強やスポーツをする環境が整っている。ラグビーでもほかのことでもいいので、学校生活で夢中になれることを見つけて頑張ってください」と語りかけた。

中等部ラグビー部の堀井涼太さんは、「トップリーグの選手に会えてとてもうれしかった。W杯の試合を日本で見られるのは一生に一度かもしれないので、今から楽しみです」と笑顔で語っていた。

 

(写真上)7月上旬の練習日、「15人でサインプレーの練習をするのは今日が初めて」と西川監督(左端)。サイン名はみんなで話し合い、生徒たちが親しむゲームの名前から名づけた
(写真中)サッカーのゴール裏のスペースで練習することも
(写真下)柔道部員の力強いタックルに日野選手(左)が「ラグビーに転向しない?」と勧誘し、笑いを誘った

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