スポーツ
2023/10/01
高校選手権王者としてのプレッシャーを
乗り越えた仁保選手
付属大阪仰星高校柔道部の仁保秀太選手（3年）が、8月8日から12日まで北海道立総合体育センターで開催された全国高校総合体育大会（インターハイ）の男子81キロ級で初優勝した。3月の全国高校選手権大会に続いての優勝で、2冠を達成した。
「全国大会で3回戦以上に進むのは初めて」だった高校選手権とは変わり、インターハイでは周りの選手から追われる立場になった。「高校選手権で寝技を中心に勝ち上がったので、自分が得意な組み手に持ち込んだら相手が逃げてつぶれる姿勢になると予想していた。そこから寝技に持ち込んでしっかりと勝ち切れるように稽古に打ち込んだ」という。
準々決勝では田村高校（福島）の甲地来希選手（3年）に体落としで技ありを奪い、そのまま横四方固めに持ち込んで一本。北海高校（北海道）の三田朝陽選手（3年）との準決勝は、隅返しを決め開始からわずか8秒で一本勝ちした。
決勝は、昨年度のインターハイでベスト8となった桐蔭学園高校（神奈川）の坪根武志選手（3年）と対戦。相手に大内刈りで素早く攻め込まれ技ありとなるが、ビデオ判定の結果取り消しに。「判定の最中、応援の声が聞こえるほど落ち着いていた。相手はもう一度同じ戦法で仕掛けてくると思っていたので、頭の中で試合を組み立てていた」というように、大内刈りをかけてきた相手がつぶれた瞬間を捕らえ、崩し袈裟固めで一本。稽古の段階から予想してきた通りの展開に持ち込み、オール一本勝ちでインターハイを制した。
次に見据えるのは、今回の優勝で出場権を獲得した11月の講道館杯全日本体重別選手権大会。「長年第一線で活躍する選手たちには、接近戦が通じなくなることを予想しています。新たに研究している戦い方でベスト8を狙う」と意気込んでいる。
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