スポーツ
2023/01/01チーム力で悲願達成――湘南校舎の女子バレーボール部が昨年11月29日から12月4日まで、東京都・大田区総合体育館などで開催された全日本大学選手権大会(全日本インカレ)を連覇。春・秋の関東大学リーグ戦、東日本大学選手権大会(東日本インカレ)と合わせて4冠を達成した。湘南校舎の男子バスケットボール部は12月3日から11日まで国立代々木競技場第一体育館などで行われた全日本大学選手権大会(インカレ)で2年ぶりに王座を奪還した。
女子バレーボール部の中川つかさ主将(体育学部4年)は全日本インカレについて、「神戸親和女子大学との準決勝で快勝し、チームが勢いづいた」と振り返る。決勝は序盤に3連続失点を喫して追いかける展開を強いられたが、第1セット終盤に逆転してセットを奪うと、以降は相手を寄せつけなかった。堅守を誇ったリベロの川畑遥奈選手(同4年)が「昨年度は死に物狂いでしたが、今年度はその場その場で修正して戦えた」と語るように、チーム全体の高い対応力で初戦から1セットも落とすことなく2年連続9回目の頂点へと駆け上がった。
前回大会で6年ぶりに大学日本一に輝き、主力の多くが残る今年度は春秋の関東大学リーグ戦、東日本インカレ、全日本インカレを制覇する学生大会4冠を目標に掲げた。4大会の計34戦で敗れたのは、秋季リーグの嘉悦大学戦のみ。圧倒的な強さで偉業を成し遂げた。
しかし、順風満帆に見える1年間の戦いも、藤井壮浩監督(スポーツプロモーションセンター教授)は「苦しい時間が多々ありました」と明かす。「けが人が出た時期もあり大変でしたが、目先のことを一つひとつ丁寧にやった結果が4冠だったかなと。毎試合、相手の圧力を感じましたが、よく耐え抜いてくれました」
チームで勝ち取った栄冠 偉業達成の裏に重圧も
伊藤麻緒選手(体育学部4年)や佐々木遥子選手(同3年)ら昨年度からの主力の活躍はもちろんだが、脇を固める選手たちの存在もチームの躍進を支えた。村中胡水選手(同4年)はエースの宮部愛芽世選手(同3年)が日本代表の遠征で不在中に代役を務め、今大会の準決勝でも大事な場面で仕事を果たした。
他大学からマークされ、中川主将は「春季リーグから負けられないプレッシャーがずっとあった」と話す。それでも「みんなで勝つことの楽しさを感じられて最高でした」と重圧から解き放たれ、安堵の表情を浮かべた。
強烈なスパイクやサーブで攻撃陣を牽引した宮部選手は、「来年度は自分たちが4年生になるので、強さを引き継ぎながらまた新しい東海大学の形を出せたらいいなと。1年間かけて最後に『素晴らしいチームだったね』と言えるようなチームをつくっていきたい」と意気込む。王者の伝統は、次の世代に引き継がれていく。(取材=小野哲史)
【男子バレー部】インカレで惜しくも準Ⅴ「後輩に優勝を託す」
湘南校舎で活動する男子バレーボール部は全日本インカレで準優勝となった。準々決勝まではすべてストレート勝ちを収めると、準決勝では日本体育大学と対戦。第1セットを奪われるも、その後は流れをつかみ、3―1で逆転勝利を収めた。
決勝は、優勝候補の早稲田大学を準決勝で破り、勢いに乗る筑波大学との対戦に。第1セットを25―16で取ったが、2セット目以降を落とし1―3で敗れた。セッターとしてもチームを率いた山本龍主将(体育学部4年)は、「目指してきた熱いバレーはできた。後輩たちにインカレ優勝を託します」と話していた。
なお、同大会には札幌校舎男女バレー部も出場。男子は至学館大学に、女子は広島文化学園大学にそれぞれ初戦で敗れた。
松崎主将は、「リーグ戦で白鷗大に負けたと
きから準備してきたことを徹底できました」
と語り、島谷選手は、「これまで積み上げて
きたものを序盤から発揮でき、最後の最後に
目指してきた形ができたのではと感じていま
す」と語った(写真提供=全日本大学バスケ
ットボール連盟)
「インカレでの悔しさは、インカレでしか晴らせない」――。今年度は松崎裕樹主将(体育学部4年)のこの言葉で始まった。昨年度は「史上最強のスター軍団」の呼び声高く、インカレ連覇も大いに期待されていた。しかし、決勝で白鷗大学に58―63で惜敗。スタメンで出場していた松崎選手は、「4年生を大学日本一で送り出したかった」と悔しさをにじませた。
春の関東大学選手権大会はベスト16と悔しい船出となったが、「すぐに結果が出ないからといって焦るのではなく、日々の過程を大事にしたい」と陸川章監督(スポーツプロモーションセンター教授)の指導を信じて貫いた。
インカレに照準を合わせ、チーム一丸で着実に練習と試合経験を積んでいった結果、秋の関東大学選手権大会(リーグ戦)では第9節から怒涛の14連勝で3位に。陸川監督は、「経験を積むごとに成長を実感している。これまで大会を通して力をつけてきた彼らだからこそ、これからさらに成長できる」と目を細めた。
気迫あふれるプレーで 白鷗大にリベンジ
インカレでは準々決勝、準決勝と逆転勝利を収め、3年連続で駒を進めた決勝は昨年度と同じ白鷗大との対戦に。松崎主将が「最初から最後まで気迫で負けていなかった」と振り返った通り、第1クォーターからエナジー全開の堅守で15―2と大差をつけた。司令塔の島谷怜選手(体育学部4年)や優秀選手賞と得点王を獲得したエース金近廉選手(同2年)を中心に、ミスを恐れない果敢な攻撃で主導権を握った。優秀選手賞とアシスト王に輝いた黒川虎徹選手(同3年)や西田公陽選手(同)らも持ち味を発揮し、チームを勢いづける。第4クォーターに一時は逆転を許したが、コート内外で会話を絶やすことなく応援席も一体となって流れを引き寄せ、54―51で2年ぶり7回目の王座に返り咲いた。
観客投票で最も印象に残ったチームに贈られるクリーン・ザ・ゲーム賞も受賞。まさに陸川監督が掲げる「見ている人が“フルフルワクワク”するチーム」を体現する気迫あふれる40分間であり、1年間だった。
なお、九州キャンパス男子部は3大学総当たりのグループリーグを2勝0敗で突破したが、京都産業大学に55―94で敗れ、札幌校舎男子部はグループリーグ敗退となった。(取材=古川七菜子・体育学部2年)
大学日本一に輝いた女子バレーボール部が昨年12月14日に、男子バスケットボール部が翌15日=左写真=に湘南校舎で、山田清志学長ら教職員に優勝を報告した。
女子バレー部の藤井監督、男子バスケ部の陸川監督がそれぞれ大会の戦績や選手たちの活躍を振り返り、同席した4年生たちが今後の自身の進路や新チームへの思いを語った。山田学長は選手たちを労うとともに、来年度のさらなる活躍へも期待を寄せていた。
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