スポーツ
2022/02/01“日々の積み重ね”で頂点へ
付属大阪仰星高校ラグビー部が昨年12月27日から1月8日まで、東大阪市花園ラグビー場で開かれた全国高校大会で4大会ぶり6度目の優勝を遂げた。大阪仰星高の大会優勝6回は東福岡高校、天理高校(奈良)と並ぶ歴代4位。同勝利数は60となり、常翔啓光学園高校(大阪)と並ぶ9位となった。前回大会準々決勝でライバル・東福岡高校と21―21で引き分けるも抽選で準決勝進出を逃し、涙をのんだ仰星フィフティーン。今大会では準決勝で東福岡高との因縁を覆す勝利を挙げ、決勝でも國學院大學栃木高校を36-5で破り、高校日本一へと突き進んだ。
東福岡高とは前回大会後、3月に行われた全国高校選抜大会の準決勝でも対戦し17―46で敗れた。ライバル校との実力差を痛感した湯浅大智監督(大阪仰星高教諭)と選手らは「攻撃で相手より一つでも上回り、相手が得点できない状況をつくらなくてはならない。また、戦略だけ組み立てても基礎がしっかりしていなければ試合では圧倒できない。基本プレーの質向上に重点を置いてきた」という。
さらに、ラグビーを構成する要素を、「ボールゲーム」「コンタクト」「陣取り」の3つに大きく分け、「その3要素を対戦相手に合わせてどのような比率で組み立てるのか、選手には“自分たちがやりたいラグビー“を主張するだけではなく、そのための駆け引きと準備が大切と説いてきた」と湯浅監督。そこには、「固定観念にとらわれることなく、遊び心と発想力を持って試合をつくり上げることで、日本一に届く」という考えがあった。
薄田周希主将(3年)をはじめ、戦術面などを担うゲームリーダーの野中健吾選手(同)、中等部も含めたチーム全体の生活面などを統括するクラブリーダーの御池蓮二選手(同)を中心に、選手たちはその思いに呼応する。7月の全国高校7人制大会で5大会ぶり2度目の優勝を果たすと、その成果を15人制にもつなぎ、大阪府予選を無失点で制した。
野中選手が、「花園では15人全員が自分たちのやるべきことを理解し、責任を全うできた」と語るように、全国の舞台でも一試合一試合への意識を統一。花園では2、3回戦で無失点と、着実に勝利へと結びつけていった。
大一番にも普段どおり 仰星ラグビーを貫徹
「大会中に最も印象深かったのが、準決勝の前夜、宿舎での選手たちの様子でした」と湯浅監督は振り返る。大一番を前にしたチームには高揚感があふれるものだが、湯浅監督の目に映った選手たちは、驚くほど日常どおりの態度で、「これはすごくいい状態だと感じました」。
薄田主将は、「東福岡高には悔しい思いをしてきたので、“この日のためにやってきた”という気持ちはもちろんありました。でも、そこで浮足立つのは日本一のチームにはふさわしくない。普段どおりやるべきことを考え、集中しようと臨みました」と話す。
準決勝では東福岡高に10点を先制されるも、「ここまでは想定どおり。自分たちのラグビーをすれば逆転できると信じていた」と選手たち。相手のタックルを受けてもやすやすと倒れることなく、立った状態でボールの継続を図り、素早いパス回しでトライを狙う仰星伝統の「ノーラックラグビー」を展開し、一気に相手を突き放した。決勝でも初優勝に向けて意気上がる國學院栃木高を圧倒した。「試合では日ごろやっているプレーしかできません。“簡単なプレーを選択していないか?“と声をかけ合ってきた成果を、大会で出せました」と薄田主将は語る。
「試合中にどのプレーを選択するか判断し、決断し、実行する――選手たちは高いレベルで表現してくれた」と選手たちをたたえた湯浅監督。「今後も一つひとつ、日々の積み重ねから勝利をつかんでいきたい」と前を見据えている。
(写真上から)
▼優勝を決め喜ぶ選手たち(撮影=棚原写真事務所)
▼國學院栃木高との決勝戦でチームを勢いづけるトライを奪った中俊一朗選手(3年)(撮影=棚原写真事務所)
▼悲願の高校日本一に笑顔があふれた(撮影=棚原写真事務所)
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