総合
2023/08/017月8日と9日に、北海道・留萌港に寄港した東海大学の海洋調査研修船「望星丸」(国際総トン数=2174トン)で船上記念講演と一般公開が行われた。札幌キャンパスの生物学部海洋生物科学科の「海洋生物科学フィールド実習」のため、同港に寄港するのに合わせて実施されたもの。
8日の船上記念講演には、留萌市の中西俊司市長はじめ同市の新星マリン漁協関係者、一般市民ら約50人が参加。同学科の山口幹人教授が「環境変動と漁船漁業の水揚げの変化〜北海道の状況を中心に〜」と題して講演した。
山口教授は、北海道周辺海域の現状や上昇傾向にある世界の気温・海水温、温暖化以外の気候変動について説明。魚の漁獲量増減への気候変動の関わりについて語り、ホタテやニシン、ホッケなどの水揚げ量や気候変動の関係を解説し、「人間の活動と環境が複雑に絡んでいますが、環境変動は一様ではなく、海の生物が受ける影響もさまざまです。温暖化の緩和はもとより生産資源管理や養殖の技術向上を通じて対応を図っていく必要がある」とまとめた。
同市では4年ぶりとなった9日の一般公開では、家族連れや小学生、市民ら約350人が来船。ブリッジや観測機器などの見学をはじめ、タッチングプールやロープワーク体験などの船内企画が実施された。
また、生物学部の南秀樹学部長が委員長を務める海と日本プロジェクトinガッチャンコ北海道(一般社団法人北海道海洋文化フォーラム)実行委員会によるスタンプラリーや○×クイズも行われた。
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