News:教育
2020年9月1日号
必修科目の遠隔授業を振り返る
【現代教養センターFD研究会】
意見や主張を正確に伝えるスキル磨く


2021年度第1回現代教養センターFD研究会「遠隔サポートを用いた必修科目の授業運営について」が、7月22日にオンラインで開催された。全学必修科目の「現代文明論」と「現代教養科目」の運営を担当する同センターが、遠隔授業の特徴や問題を教員間で共有し、今後の授業運営に役立てようと開いたもの。グループウェア「Teams」を用いて実施され、各校舎の学部学科・センター所属教員約150人が参加した。

同センターが運営する「現代教養科目」には、パブリック・アチーブメント(PA)型教育を軸とした「発展教養科目」と、人文科学、社会科学、自然科学からなる「基礎教養科目」が設けられている。同センターの成川忠之所長は、「対話を通して市民性を養うことを目指してきた発展教養科目では、遠隔の環境を逆に活用し、言葉を尽くして相手に自分の意見や主張を正確に伝えるスキルを身につけてもらう授業を目指しました。一方、基礎教養科目は、先生方の個別の工夫により、遠隔でも満足度の高い授業をすることができました。どちらの科目も、先生方の協力もあってここまでくることができました」と感謝を述べた。

村松香織講師が遠隔授業の履修状況やメリット・デメリットについて教員にアンケートした結果を報告した後、基礎教養科目の「自然科学」(日比慶久講師)、「人文科学」(黒崎岳大講師)、「社会科学」(青木孝子講師)と「現代文明論」(岡本明弘講師)の担当教員が「授業運営の実際と問題点」をテーマに説明した。

それぞれ、Teamsを使ったオンラインのほか、PDFなどの資料やNHKオンデマンドを活用した授業を組み合わせ、毎授業後に学生にリポートを提出してもらうといった様子を紹介。「一人ひとりの課題にコメントをつけることで、学生は教員とつながっている感覚が増していると思いますが、一日中その作業に追われてしまうのが課題」(日比講師)、「リポート提出まで時間がある分、推敲されたリポートが多い点はよいが、学生がリポート疲れにならないよう注意が必要」(黒崎講師)といった意見が挙がった。

続いて、成川所長が秋学期の遠隔授業で導入される予定の新授業支援システム「Open LMS」の概要と使い方を解説。最後に主任の田中彰吾教授が、「対面ではない分、先生方が学生との細やかなやりとりを心がけ、安心感や信頼関係を育んでいると感じました。運営形態について貴重な話題提供であったとともに改善点を考える機会になったと思います」とまとめた。

 
(写真上)遠隔授業で挙がった課題や利点などを語る教員たち
(写真下)Open LMSの概要を説明し、今後への期待を話す成川所長