share

教育

2025/09/01

【松前記念館】古代エジプトの歴史に触れ

装飾品や護符のレプリカを制作

モデラーの林氏(左から2人目)の指導を受けながら制作

湘南キャンパスの松前記念館で7月30日に、「古代エジプト レプリカ制作体験」が開かれた。

 

博物館などに展示されている作品のレプリカ制作技術を学ぼうと、資格教育センターの学芸員課程開講科目「博物館実習2」の一環で企画。古代エジプト学を専門とする文化社会学部の山花京子教授と、モデラー(3DCG制作における模型制作の専門職)の林柳太郎氏が講師を務めた。

 

当日は、同センターの篠原聰准教授が進行役となり、「東海大学古代エジプト及び中近東コレクション(AENET)」の整理・修復や関連ワークショップなどに取り組んでいるToCoチャレ「Egyptian Project」のメンバーも含む20人が参加した。山花教授は、古代エジプトで装飾品や護符などに使われていた工芸技術「ファイアンス」と、当時の制作意図を史学の観点から解説。今回レプリカ型が用意された「スフィンクス」「カバ」「ウジャトの目(エジプト神話の女神の目)」「スカラベ(再生の象徴として崇拝された甲虫)」の4種について、古代エジプトでの扱われ方を歴史と共に説明した。

 

自由に絵付けしカラフルなレプリカが完成

学生たちは一人1種選んで林氏の指導を受けながら制作し、好みの色や絵柄を装飾した。授業を履修する陳苑瑩さん(文学部4年)は、「普段は日本史を勉強しているので、山花先生による西洋史の講義はとても興味深かったです。今回のような作品づくりを通じて歴史に触れると初心者でも興味を持ちやすいと思います」と話していた。

 

 

 

終戦80周年の節目に 北区の平和祈念像を清掃

平和祈念像をメンテナンス後、原爆犠牲者の

冥福を祈り黙祷

資格教育センターの篠原聰准教授と学芸員を目指す学生たちが8月9日に、東京都北区で開催された「彫刻メンテナンス&彫刻制作ワークショップ~平和祈念像とともに、平和への想いをかたちに~」(主催=公益財団法人北区文化振興財団)の運営に協力した。

 

同区内の著名な屋外彫刻を巡って実際に作品に触りながら、視覚だけでなく触覚を通して彫刻を鑑賞することを目的に2020年度から開催されている。当日は11人が参加した。

 

彫刻制作にも挑戦

今年は終戦80周年を迎えることから、長崎平和祈念式典の日に合わせ、複合文化施設「北とぴあ」の正面玄関前に設置されている北村西望作「平和祈念像」を題材にしたワークショップを企画。中性洗剤やブラシを使って洗浄し、作業後には原爆犠牲者の冥福を祈り、参加者全員で黙祷した。

 

また、「平和」をテーマに参加者一人ひとりが平和祈念像と同じ「石膏直付け法」による彫刻作品を制作。鳥飼佳那さん(文化社会学部4年)は、「参加者の方々から作品に込めた平和への思いを聞くことで、私自身平和について考えるきっかけになりました」と振り返った。 

 

篠原准教授は、「彫刻メンテナンスの活動を始めて10年以上が経ちますが、今回の北区をはじめ全国の自治体や団体からたびたびメンテナンスやワークショップの依頼をいただいています。大学の使命である地域貢献として、本活動が定着してきたことがうれしい」と話した。

 

松前重義胸像など清掃 松前記念館が体験ツアー

湘南キャンパス内にある2つの像を磨き上げた

松前記念館で8月2日、「彫刻を触る☆体験ツアー2025」が開かれた。資格教育センターによる博物館実習の一環で、学芸員資格の取得を目指す学生や地域住民らが、湘南キャンパス内にあるブロンズの屋外彫刻に直に触れ、メンテナンスを体験するもの。

 

当日は、神奈川県内の高校生や東京造形大学の学生、秦野市の職員、一般市民らも含め32人が参加。市民団体「彫刻みまもり隊みつばち」の高嶋直人さんがメンテナンスの意義や、清掃に使う洗剤について解説。続いて、北村西望作「松前重義胸像」と舟越保武作「山田守像」の2体をメンテナンス。ブロンズ像の汚れや傷など状態を確認し、専用の洗剤を使って汚れを落としていった。

 

合間には、東京造形大学教授の藤井匡氏、国立民族学博物館教授の広瀬浩二郎氏による講演なども実施。抽象彫刻や「触覚」を生かした芸術鑑賞のあり方などが語られた。学生は、「なかなかできない体験。機会があればまた参加したい」と話していた。

 

教育記事一覧

2025/09/01

【静岡】海藻の観察と分析実験に挑戦

2025/09/01

【札幌】小学生の学びをサポート

2025/09/01

【湘南】藤沢市でサイエンスショー

2025/08/01

【教養学部】平塚市・東海大学交流提携40周年

2025/08/01

【観光学部】栃木県で大阪・関西万博を楽しむ

2025/08/01

【児童教育学部】就職フェアを初開催

2025/07/01

【広報メディア学科】犬童一心監督が特別講演

2025/07/01

【広報メディア学科】石川県と連携してPR動画活動

2025/07/01

【芸術学科】平塚産農産物をアピール

2025/07/01

児童教育学科が講演会

2025/07/01

湘南・札幌の学生が企画運営

2025/07/01

【体育学研究科&SPC】アメリカの最新事情に触れて

2025/07/01

【北欧学科】「アイスランド」テーマに2つの講義

2025/07/01

【建築都市学部】パビリオンプロジェクト最終審査

2025/07/01

【土木工学科】新東名の工事現場を見学

2025/06/01

【広報メディア学科】伝え方と働き方の多様性に迫る

2025/06/01

【SEC】研究者への一歩を後押し

2025/06/01

【観光学部】東京の下町を舞台に

2025/06/01

【第54回海外研修航海】研修団が報告書を提出

2025/06/01

【医学部・健康学部】専門職への理解を深め

2025/05/01

学生の選ぶ「いい授業」

2025/05/01

【児童教育学部】デンマークで初の研修

2025/05/01

【観光学部】研修で地域の資源を再開発

2025/05/01

連続講義で生の声に触れ

2025/04/01

【海洋学部】地球深部探査船「ちきゅう」を見学

2025/04/01

【工学部】航空宇宙学科の新科目

2025/04/01

【法学部】学生2人が法曹の道へ

2025/04/01

米ディズニーで留学研修

2025/03/01

デンマーク大使館でワークショップ

2025/03/01

【静岡キャンパス】教育交流や地域の発展を目指し

2025/03/01

【資格教育センター】作り手の思いや温かみ感じ

2025/03/01

【語学教育センター】英語学習の成果を表彰

2025/02/01

【東海大×中部大】地球市民セミナーで知見を共有

2025/02/01

【文理融合学部】「農福連携」の促進目指す

2025/02/01

【静岡キャンパス】清水港湾事務所と連携

2025/01/01

【児童教育学部】タイで初めての海外教育体験

2025/01/01

【静岡キャンパス】大学サミットで議論

2025/01/01

【健康学部】 情報を分かりやすく

2025/01/01

【文理融合学部】 PR動画で移住を促進!

2025/01/01

【児童教育学部】 児童の学習意欲向上へ

2025/01/01

体験や考えを外国語で伝えたい

2024/12/01

【チャレンジ&ユニークプロジェクト】学生支援充実へリニューアル

2024/12/01

【広報メディア学科】 震災と高校演劇のドキュメンタリー

2024/12/01

【農学部】キャンパスで育てた黒豚

2024/12/01

【経営学部】 村の活性化プロジェクト展開

2024/11/01

【人文学部】 ユーモアあふれる“城トーク”

2024/11/01

【資格教育センター】 篠原准教授と学生らが各地で造形ワークショップ

2024/11/01

教養・健康両学部の学びを生かす

2024/11/01

【スポーツ・レジャーマネジメント学科】 長年の交流を基に

2024/10/01

【海外研修航海】 大使館で昨年度の研修を報告