総合
2021/03/01学生支援、教育研究の向上へ
ワンストップサービスの実現図る
東海大学の事務組織が、今年4月1日から大きく改編される。2022年度の実施が構想されている全学的な学部学科の改組改編「日本まるごと学び改革実行プロジェクト」に合わせたもので、学部学科を「カレッジ」としてまとめるなど教職協働を意識した組織体系を確立することで、組織横断型業務遂行体制へと移行=表参照。未来を見据えた新しい教育体制への対応を図るとともに、教育・研究のさらなる向上を目的としたものだ。
東海大学では従来、大学運営本部や事務部、教学部、キャリア就職センターなどの事務組織が設置され、各校舎の同様の事務部署・担当と連携して業務にあたってきた。また教育研究に関しては学部学科をはじめ、大学院研究科、研究所などの組織が置かれている。
今回の組織改編では、学長・副学長・学長補佐や分野担当責任者らで構成される高等教育運営本部(ユニバーシティビューロー)を設置。教育、研究、経営、学務運営、スポーツ、国際などさまざまな面での基本政策の立案と統括を担い、その下で湘南校舎に高等教育部門全般の連絡・調整業務を担当する「ビーワンオフィス」が置かれる。
ほかに、将来構想など新たな課題を検討し、具現化するための「プロジェクト・ワーキング」と、当該年度の運営に関する課題解決にあたる「ポリシー・ワーキング」の2つの会議体を設置。各部署の教職員が協力してさまざまなプロジェクトを推進していく。
また、規模の大きい湘南キャパスでは分野ごとにまとめたカレッジに学部と研究所、センターを分配。湘南の6カレッジと東京キャンパスのカレッジの全学部・研究科・研究所に関する教育・研究支援や技術支援、技術共同管理などに携わる「キャンパスサポートオフィス」も設置される。他の校舎では各学部などが1カレッジとしてまとめられる。
各カレッジに置かれる「カレッジオフィス」では、現行の教学系、事務系業務のほか、研究推進やキャリア就職、国際、情報、入試、広報などあらゆる業務が横断的に行われる。
“小回りのきく組織”で キャンパスライフを充実
現状の体制では、学生は成績や単位については教学部教務課へ、学費の相談は事務部、就職活動はキャリア就職センターといったように、特に湘南校舎では用件ごとに建物も違うそれぞれの窓口を訪れなければならなかったが、新体制では所属する学部のあるカレッジオフィスのみで解決することが可能になる。
今回の改編を主導する山下豪紀事務部長は、「これまでも各部署で学生のきめ細かなサービスを展開してきましたが、万全とまではいえない状況でした。カレッジオフィスとして統合することで、職員間の情報共有も促進され、まさに『ワンストップサービス』が実現します。学生の皆さんにストレスのないキャンパスライフを送ってもらうためにも、さらなる改善を図っていきます」と力を込める。
各カレッジオフィスには従来の教務やキャリア、留学などの業務に精通した職員が配置され、同時に資料などのデジタル化も促進。教員との連携も強化して、学生サポートの充実を図る。
「オフィスは、従来の受付があって奥で職員が仕事をしているというスタイルから見直し、学生が気軽に立ち寄れるデザインを取り入れます。新しい時代に適応した組織、かつ規模の大きい総合大学でありながら、小回りのきく組織として期待してもらいたい」と山下部長は話している。
教職協働を推進 理想の実現を目指す
さらに、教職協働組織として「スポーツプロモーションセンター」(SPC)、「ステューデントアチーブメントセンター」(SAC)、「教職資格センター」も設立される。SPCは、野球や柔道、駅伝といった強化指定クラブを中心にスポーツに関する業務を集約。スポーツを通じた教育とスポーツ振興による卓越した人材育成とブランド力強化、競技力向上を目指す。
また、SACは現行のチャレンジセンターが担当する学生のプロジェクト活動支援や海外研修航海の事務局といった業務に加え、学生会や各種クラブ活動の支援といった学生のキャンパスライフにかかわる業務も担う。教職資格センターは、教職免許取得に必要な科目の運営と管理、その他の資格取得に関する業務が担当となる。
梶井龍太郎副学長は、「カレッジオフィスやこれらのセンターを通じた教職協働は、学生サービス向上を重視することはもちろん、教職員にもメリットが大きい。事務処理が効率化することで教員の教育研究時間確保につながるほか、職員が教育の現場に近い存在になり、学生に向き合う時間も増加すると考えられます」と期待を語る。
現在、高等教育運営本部などが入る予定の湘南校舎4号館は耐震補強といった工事が行われており、今秋完成の予定。これらの事務組織改編は新年度から段階的に進められ、4号館の改修完了に合わせて、各オフィスも本格的に稼働する計画となっている。「学部の改組改編も合わせてしっかりと教職員間で認識を共有し、理想の実現につなげていく」と梶井副学長は話している。
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