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研究

2019/07/01

水素活用先進国チェコに学ぶ

国際シンポジウムを開催

「東海大学―チェコ共和国 水素エネルギー国際交流シンポジウム―水素エネルギー技術の将来性と社会との調和―」が、6月6日に湘南校舎で開かれた。東京で開催された世界水素技術会議2019に合わせて来日したチェコの研究者と東海大の研究者による意見交換の機会として、総合科学技術研究所とチェコのビジネス・投資開発庁(チェコインベスト)が企画したもの。研究者や学生ら約70人が参加した。 

チェコでは近年、カレル大学や国立原子力研究所などが中心となり、水素エネルギーの利活用に向けた研究が盛んに行われ、太陽光で発電した電力を水素に変換して貯蔵する技術の実用化に向けた開発も進んでいる。
 
総合科学技術研究所の岩森暁所長は開催の狙いについて、「本学でも水素吸蔵合金や省エネルギー技術に関する研究を盛んに行っている。両国の知見を共有し研究活性化につなげるとともに、国際連携の輪をさらに広げるきっかけにしたい」と話す。
 
最初に、水素を吸収する水素吸蔵合金研究の専門家である内田裕久特別栄誉教授が日本でも水素エネルギー活用の機運が高まっている現状を紹介。「水素吸蔵合金を使って二酸化炭素をリサイクルする技術の開発が進み、火力発電への再評価も進むなどこれまでの発想を転換するアイデアも誕生している。政府が提唱する未来社会のコンセプト“Society5.0”とも親和性が高い」と語った。
 
また、チェコ水素技術プラットフォームのカリン・ステリック氏は、水素を核にした同国のエネルギー政策について解説。「水素の活用を進め、従来の電源に頼らない社会をつくるためには、研究だけでなく、ビジネスやルールづくりなどでも連携する必要がある」と述べた。
 
その後、チェコと東海大の研究者ら5人が、水素を使った燃料電池やエネルギー貯蔵技術、水素と二酸化炭素からメタンを取り出す合金に関する研究を紹介。各技術について活発な意見交換も行われた。
 
岩森所長は、「本学は1980年代からチェコの研究者などと交流してきた歴史もある。今後もこうした機会を設け、研究者間の連携や学生交流につなげたい」と語っている。

 

(写真)シンポジウムでは水素で走るバスや災害時用簡易バッテリーなどさまざまな可能性をもつ技術が紹介された

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