【学校法人東海大学建学75周年 特別企画第5弾】
100周年の理想の学園とは学校法人東海大学が建学75周年を迎えた。学園ではこの節目を100周年への新たなスタートの年と位置づけ、多彩な記念事業を展開。本紙ではその連動企画として学生、生徒、同窓生にアンケートを実施してきた。今回は教職員に「100周年の理想の学園」について聞いた。(構成・編集部)教職員に「東海大学(学園)のよいところ(長所)はどこだと思いますか?」と聞いたところ、「学部、学科、キャンパスの数が多い」が125人で最も多く、次いで「スポーツ(運動部)が強い」119人と、学生、同窓生のアンケートと同様の結果となった。

3位には「国際交流が盛ん」58人、4位には「地域に貢献している」55人が続く。近年、湘南校舎では「INTERNATIONAL CAFE」や「Global AGORA」が設置され、留学生と学生の交流する姿も多く見られる。また、文部科学省「地(知)の拠点整備事業」(大学COC事業)の採択を受けて2013年度から取り組んでいる「To-Collaboプログラム」の一環で、地域と連携した活動を展開していることも結果に大きく影響しているようだ。
100周年に向けては、「グローバルにもローカルにも目を向けた、さまざまな人が集える活気ある大学になっていたらよい」(湘南校舎職員・女性)、「スポーツが強く、学生と教職員が元気で、国際交流と研究活動が盛んな大学に」(湘南校舎教員・男性)といった声が上がる。25年後の未来、あなたはどんな東海大学であってほしいですか?
教職員の声からQ.学外の人に紹介する際に、東海大学(学園)を一言で表すと何になりますか?20字以内でお答えください。▽教職員と学生の距離が近い大学(札幌校舎職員・女性)
▽活気あふれる学びの場(湘南校舎職員・男性)
▽多様な人材が集う開かれた大学(健康科学部教員・女性)
▽やりたいことが見つかる大学(湘南校舎職員・女性)
▽多様性を大事にする学園(代々木校舎職員・男性)
▽スポーツの強い総合大学(湘南校舎職員・女性)
▽ユニークで面白いことができる大学(生物学部教授・男性)
▽常に道を切り開く総合大学(湘南校舎職員・男性)
▽頑張った学生が報われる大学(熊本校舎職員・男性)
▽チャレンジ精神を大事にする学校(付属札幌高校教員・男性)
▽幼稚園~大学までの一貫教育を実践する大学(付属静岡翔洋高校・中等部職員・男性)
▽日本を縦断する巨大組織(農学部講師・男性)
▽我が国で唯一の文理融合教育機関(国際文化学部教員・男性)
▽歯学以外は何でも学べる総合大学(湘南校舎職員・女性)
▽最新の実験機器がそろっている大学(湘南校舎特定研究員・女性)
Q.100周年(2042年)に向けて、どんな東海大学(学園)にしたいと思いますか?▽現在、柔道をはじめとするスポーツ、再生医療などの医学、衛星リモートセンシング技術、ソーラーカーなど世界から認められる水準の活動があるが、もっと多くの分野で国内外から注目される研究を行えるようにしたい。さらに、社会的実践力を身につけ、社会に貢献できる人材を着実に輩出できる教育プログラムを確立し、高い信頼と支持が受けられるようにしたい(工学部教授・男性)
▽これからの25年で、早稲田や慶應などの伝統校に負けないような社会のさまざまな場面において注目される大学にしていきたい(清水校舎職員・男性)
▽少子化のため、教育のみならず、病院経営にも力を入れて、地域にとって必要とされる大学として生き残ってほしい(湘南校舎職員・女性)
▽今までの東海大のよさは「面倒見のよさ」だと思う。そのスピリットは続けてほしい(国際教育センター教授・女性)
▽変革の時代においても変化と進化を続ける大学(伊勢原校舎職員・男性)
▽自ら考え生きる道を切り開くことができる人材を育てる大学(湘南校舎職員・女性)
▽教育機関に通う学生、生徒、児童みんなが学校生活を楽しみ、学外の方に自慢できるような学園(代々木校舎職員・女性)
▽温故知新をキーワードに、歴史や伝統を大切にしながら、挑戦し続ける教育機関(生物学部教員・男性)
▽教育の最先端をいけるよう、教員は常に学んでいく。時代のニーズに合わせて何を残して何を変えていくべきかをしっかり見極め、より魅力的な学園を目指していきたい(付属静岡翔洋幼稚園教員・女性)
▽日本、そして世界が必要とする、また人々を引きつける力を持つ魅力的な大学(札幌教養教育センター教員・男性)
▽大学の枠をこえて地域の知の拠点となり、多様な世代の人が学ぶ際に中心となっていればよい(付属札幌高校教員・男性)
▽ドラえもんに出てくるような道具のいくつかを実用化している学園(付属静岡翔洋小学校教員・女性)
▽施設の充実した大学(冷暖房完備を望みます)(札幌校舎職員・女性)
▽松前イズムを具現化し、それを実現できる研究・教育環境を兼ね備えた、持続可能な自然環境と社会環境の創造に貢献できる大学になってほしい(海洋学部教授・男性)
▽熊本地震の教訓を生かし、安全な大学にしたい。まずはすべての校舎の耐震工事を早急に済ませ、学生たちが安心して学べる大学にしたい(湘南校舎職員・女性)
▽東海大でしか学べない、できない研究があることで、やる気のある学生が自然と集まってくるような大学に(農学部講師・男性)
▽建学の理念の素晴らしさに感銘を受けて東海大に勤めた私は、この理念が受け継がれている東海大であってほしいと願っている。現代文明論をはじめとしてさまざまな活動から若人に語りつないでほしいと思う(付属静岡翔洋小学校教員・男性)
▽他学部他学科の教職員、学生の枠をこえた交流がより盛んになり、さらに愛校心がわくような関係性が持てること(健康科学部教員・女性)
▽学園の教育・研究業績は他大学に引けをとっていないと思うが、卒業生の帰属意識が欠けているように感じる。ネームバリューを上げていくには卒業生の力が必要。ただ、大学の同窓会を拝見しても若い世代の顔はほとんどない。卒業生が堂々と「東海大出身」と言えるよう、学園の人的・物的資源を大いに活用することを推奨したなら、学内外でもっと活気のある学園として認知されると思う(福岡短期大学職員・男性)
▽今ある特色が維持継続できているようにしたい。100年経ったらずいぶん変わってしまった、とならないように。教育の礎は一夜にして成り立たない。きちんと教育に向き合い、100年後もやっぱりいつもの東海大であってほしい(工学部准教授・女性)
【教職員アンケート調査】●調査期間:10月10日~11月20日●調査対象:東海大学(東海大学短期大学部、医療技術短期大学、福岡短期大学を含む)・付属諸学校教職員●調査回答数:155人●調査方法:東海大学新聞WEB版のアンケートフォームから回答を得る