アンケート
2024/12/01
9月の自民党総裁選挙や10月の衆議院選挙、11月のアメリカ合衆国大統領選挙など、この秋は連日、政治や選挙に関するニュースが報じられている。2015年の公職選挙法改正で選挙権年齢が18歳に引き下げられ、10代の学生にも選挙権が与えられているが、東海大生たちはどのような意識を持っているのだろう? 200人に聞いた。 (構成・編集部)
「選挙で投票したことはありますか?」の問いに「はい」と答えた学生が122人で半数を超えた。理由は、「選挙権があるから」が99人で最も多く、「選挙権のない年齢から選挙に行こうと考えていた」(文学部3年・女子)や「日本を守る政治家を選びたいから」(大学院生物科学研究科1年・男子)などの意欲的な声も聞かれた。
「いいえ」と答えた78人のうち、最も多かった理由は、「住民票が地元にあるのでまだ選挙には行けていない」(国際文化学部3年・男子)という声のように、「住民票のある投票場所が遠いから」(34人)だった。そういったケースでは、住民票のある地域の選挙管理委員会に投票用紙などを請求し、届いた書類一式を投票日の前日までに最寄りの選挙管理委員会に持参して投票する「不在者投票制度」が利用できる。
また、関心を持っている・重視している政策では、「年金・医療など社会保障」が99人、「教育」が95人、「雇用・働き方」が94人と、学生生活や自らの将来に関する政策が多く挙げられた。
一方で、「関心のある政策はない」と答えた学生も4人いた。「自分の考えと合う政党をクイズに答えて見つけられるサイトが分かりやすかった」(文化社会学部1年・女子)という意見のように、さまざまなサイトを利用して、考えに共感できる政党や候補者を調べ、情報を集めることが選挙や政策への関心を高めるきっかけになるかもしれない。
Q. 選挙に関心を持つようになったきっかけやエピソード、初めて投票に行ったときの思いを教えてください
▶小さいころから母に連れられて投票所に行っていたので、選挙に行くのは当たり前。初めて投票したときは、お酒を飲んだときよりも少し大人になった気がした(観光学部3年・女子)
▶ 中高生時代に、「若者の投票率が低い近年では、立候補者は当選するために、投票率の高い高齢者に寄り添った政策を増やす」と聞いて、選挙に関心を持った(人文学部3年・女子)▶ 中学の社会科の先生が、「選挙権があるのに投票に行かないということは、政府が何をしても政治に口を出す権利がないということだよ」と言っていたのが印象に残っている(児童教育学部1年・女子)
▶ 中学の授業をきっかけに、選挙権が得られたら責任を持って選挙に行こうと決めていた(工学部4年・女子)
▶ 10月の衆院選に行ってきた。学校の生徒会選挙とは違ってとても緊張した(文化社会学部1年・女子)
▶ 別の投票箱に入れそうになり、係の人に止められた(政治経済学部1年・男子)
▶ 初めて投票したときはやり方が分からず不安だったが、係の人が教えてくれて無事に投票できた(大学院海洋学研究科2年・女子)
▶ テレビで投票結果を見て、自分の一票が入っていると実感し、少し大人になったと感じた(文化社会学部3年・男子)
Q.選挙について思うことは?
▶大学生という身分にとらわれず、一国民としての責任を持って投票する(医学部2年・男子)
▶ 投票を通して、若い世代の意思を表明していくことに意義があると考える。そうでないと政治において若者の意見が取り入れられなくなる。国民の権利をしっかり行使していきたい(文学部3年・女子)
▶ バイト先の仲間たちが、「選挙があることを知らなかった」と話していてびっくりした(法学部2年・女子)
▶ 今後社会に出るのは大学生の世代。どのような政策にしたいかを考えて、選挙に行くことが重要(国際文化学部3年・男子)
▶ 選挙でいちばん大事なのは国の政策に興味を持つこと。「自身の所属している国がどんな政策をしようとしているのか」「自分はどう考えているのか」「どの政策を打ち出している人を応援したいのか」を考える時間が大切だと思う(建築都市学部3年・女子)
▶ インターネット投票があると便利(人文学部3年・女子)
▶ 周りには、未来に希望を感じてないから行きたくないという人も多い(情報通信学部2年・男子)
▶ インターネットやSNSだけで情報収集している学生の場合、真実とうそを見分けることができるか不安(農学部2年・女子)
身近な人と政治の話をしよう
今回のアンケートは10月27日の衆議院選挙直後から始まったこともあり、想像以上に投票経験が多いと感じました。
選挙に関する情報の集め方はテレビが1位でしたが、選挙期間中は政治的公平を配慮し、具体的な政策はあまり報じられません。また、2位のSNSはデマも多く、情報の取捨選択には注意が必要です。ネットに流れる顔も知らない人の情報を信じる前に、まずは身近な家族や友人と、自分たちに必要な政策は何かを話し合ってみてください。
一方で、ゲームや家電を使うとき、分厚い説明書を全部読まなくても操作できるように、全ての政策を網羅しなくても大丈夫。まずは自分にとって特に身近な政策を打ち出している政党・候補者に投票してみましょう。選挙は単発ではなく継続的なもの。投票した候補者が当選してもしなくても、その後の活動を追跡し、次の選挙に結びつけてください。
少子高齢化社会の今、「高齢者向けの政策ばかり」と思うかもしれません。この状況を変えるには、政治家が若者に目を向けるような行動が必要です。選挙日に一票を投じるだけでなく、街頭演説を聞く、チラシをもらうなど、小さな行動から始めてみましょう。
【学生アンケート調査】●調査期間:2024年10月28日~11月12日●調査対象:東海大学在学生(湘南キャンパス144人、品川キャンパス11人、静岡キャンパス7人、伊勢原キャンパス15人、熊本キャンパス13人、阿蘇くまもと臨空キャンパス2人、札幌キャンパス8人)●調査回答数:200人●調査方法:東海大学新聞WEB版のアンケートフォームから回答を得る
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