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総合

2015/05/01

カポレイの新キャンパス竣工

ハワイ・東海大学パシフィックセンター、HTIC
ハワイ大キャンパス内に移転
新しい〝学びの場〞完成を祝う


東海大学がアメリカ・ハワイ州オアフ島に開設しているパシフィックセンターと、ハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC・別法人)がこのほど、ホノルル地区から同島西部にあるカポレイ地区のハワイ大学ウエストオアフ校(UHWO)内に移転。4月17日に竣工式が執り行われた。アメリカの大学敷地内に日本の高等教育機関がキャンパスを開設した例はこれまでになく、HTICが初となる。

竣工式には、学校法人東海大学の松前義昭理事長・副総長や山田清志学長(HTIC理事長)、HTIC前学長でパシフィックセンター所長の吉川直人学長補佐ら学園関係者が多数出席。ハワイ大学システムのジョアン・タイラ総長代行やUHWOのロックニー・フレイタス学長と教職員、行政関係者ら多数の来賓が参列したほか、東海大学学園校友会による新キャンパス竣工記念海外視察旅行の参加者約80人も参加した。

初めに、キャンパス中庭に設置した学園のシンボルマーク「Tウェーブ」のモニュメント前でハワイ式の祈祷式を実施。講堂に会場を移した式典では、山田学長が1990年代にHTIC学長を務めた当時を振り返りながら、「新キャンパスがグローバルシチズンシップとしての展望を得る場所となることを願います」と期待を語った。

また、HTICのエドワード・シュルツ学長代行がキャンパスの概要と関係者を紹介。学園からの感謝状贈呈も行われ、松前理事長が各関係者に感謝状を手渡した。UHWOのバンケットルームでのレセプションも盛大に行われた。

充実の教育環境整う UHWOと編入協定も
HTICでは近年、学生数が増加。これまでのキャンパスでは教室数や学生寮の部屋数ともに不足しており、かねてより移転が検討されていた。今回の移転計画は、2009年にカポレイ地区に新キャンパスを造成し、アジア地域との連携を中心としたグローバル化を推進していたUHWOから、同キャンパス内への移転を打診されたことからスタートしたものだ。

学園では、2万4280平方㍍の敷地をハワイ州議会承認のもとで取得し、13年秋から建設を進めてきた。完成した新キャンパスは、計26室の教室やラーニングセンターなどが入るA棟、計90室を備えた学生寮のB棟、松前達郎総長の名前を冠した講堂のC棟とメンテナンス棟で構成。ハワイ州「グリーンイニシアチブ」に賛同したエネルギーと環境に配慮した設計となっており、「米国グリーン建築基準」のゴールド認証も受けている。

また、HTICの学生は徒歩3分の距離にあるUHWOの図書館やカフェテリアを利用できる。さらに両大学間では学術協定を締結しており、双方が運営する教育プログラムに学生たちが相互に参加して単位を取得することも可能だ。加えて、HTIC本科で米国短期大学士の学位を取得後、UHWOの3年次に進むことができる編入協定なども結ばれている。

東海大のグローバル推進を担当する吉川学長補佐は、「UHWOの教育資源を共有し、生活をともにすることで国際的な視野の広がりや英語コミュニケーション能力の向上が期待されます。グローバルな視野を持つ学生を育てるためにも、HTICの環境を活用していきたい」と語っている。

関連記事=[教育の現場から]HTICの新キャンパスがオープン

 
(写真上から)
▽竣工式は学園関係者や多数の来賓を迎えて行われた
▽「カフ」と呼ばれるハワイ式の祈祷式
▽新キャンパスのあるカポレイ地区はハワイ州オアフ島の西側にあり、ホノルル国際空港からバスで約30分。ホノルルに次ぐ第二の都市で、ホノルルの人口、産業、政治経済などの一極集中化を防ぐため、州政府によって計画的に開発されている。
Key Word 東海大学パシフィックセンター
学校法人東海大学が、来るべき「太平洋の時代」に向けた国際的活動拠点として、1990年にアジアとアメリカの中央に位置するハワイ州オアフ島ワイキキ地区に設置。同州より教育機関としての認可を得ている。研究者らの学術活動の場や、学園の生徒、学生、教職員を中心に、語学研修、留学の機会を提供している。

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