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学生

2025/07/01

【ソーラーカーチーム】11年大会以来の世界一奪還へ

BWSCに向け新型マシンが完成

ToCoチャレ「東海大学ソーラーカーチーム」が、8月24日から31日までオーストラリアで開催される「Bridgestone World SolarChallenge 2025(BWSC)」に参戦する。大幅に変更された大会レギュレーションに対応して製作した「2025年型 Tokai Challenger」で、11年大会以来となる世界一奪還を目指す。

モノハル型を採用した「2025年型 Tokai Challenger」。テスト走行でも高速周回を重ねた

BWSCは2年に1度、オーストラリア北部・ダーウィンから南部・アデレードまでの約3000キロを縦断する世界最高峰のソーラーカーレース。チームは09年と11年大会で連覇を達成し、19年は僅差で準優勝。23年の前回大会では、コース上の鉄柵(グリッド)に接触したマシンが損傷するアクシデントに見舞われたが、日本勢トップの5位に入った。

 

変わるレギュレーション 開催時期は夏から冬へ

テスト走行前にマシンを整備する

学生たち

従来10月に実施されていたBWSCは、今大会から8月開催に変更された。南半球に位置するオーストラリアでは季節が夏から冬へと移る時期のため、日射量の減少や気温の低下など、例年以上に過酷なコンディションが予想される。レギュレーションも大きく変更され、車体の大型化によりソーラーパネルの搭載面積は拡大できるようになったものの、空気抵抗が増し、バッテリー容量は従来の約半分に制限された。

 

チームはこれらの条件に対応するため、走行安定性に優れたモノハル型と呼ばれる形状を採用。発電予測や空力設計など、これまでに培った技術を生かし、東レ株式会社や東レ・カーボンマジック株式会社など多くの企業の支援を受けて「2025年型Tokai Challenger」を完成させた。

 

テスト走行に「手応え」 チーム一丸で整備続ける

報道陣を前に参戦体制を発表した佐川総

監督

6月16日に湘南キャンパスで参戦体制発表会が開かれ、佐川耕平総監督(工学部准教授)や学生らが意気込みを語り、マシンやチーム編成について紹介した。

 

冒頭では、監督を務める木村英樹学長(工学部教授)が登壇。ソーラーカー開発の歩みを振り返り、「カーボンニュートラル人材の育成を目指す教育プログラムとしても意義がある」と話した。続いて新型マシン「2025年型 Tokai Challenger」が披露され、大会スポンサーの株式会社ブリヂストンや、協賛する東レ(株式会社)、東レ・カーボンマジック(株式会社)の担当者が学生たちにエールを送った。

 

その後、佐川総監督が大会概要と出場メンバーを説明。広報担当の鬼頭優菜さん(経営学部3年)がマシンの設計や特徴を解説し、機械班リーダーの小平苑子さん(大学院工学研究科1年)は、「前回大会は5位となり、“あのとき上位だったチームよりも先にアデレードに着く”と、強い気持ちで臨みます」と力強く語った。発表会後には、キャンパス内で試走を披露。

 

ダーウィンからアデレードまで約3000㎞を走

破する

21日には栃木県那須塩原市のブリヂストンプルービンググラウンドで初のテスト走行を実施した。早朝の整備作業では、前回大会に出場した先輩学生も駆けつけてアドバイスを送り、マシンを仕上げていった。

 

大会と同型の新型バッテリーを搭載したマシンは、全長4キロ弱のコースを安定して走行。電気班リーダーの松崎智紀さん(工学部4年)は「自分で溶接したバッテリーの動作を確認できて安心した。整備可能な時間がある限り改良を続けていく」と語った。

 

ドライバーを務めた佐川耕平総監督(工学部准教授)は「運転のしやすさも含めて一定の手応えを感じている」と語り、木村英樹監督(東海大学学長・工学部教授)も「高速周回ができ、車体バランスも良好だった。マシンだけでなく、学生の動きにもまだ伸びしろがある。さらなる成長に期待したい」と話した。

 

マシンはその後も整備が続けられ、27日にオーストラリアへと発送された。チームの先発隊は7月28日に日本を出発し、8月8日に本隊がダーウィンで合流する予定。現地では車体の最終整備や静的車検、予選を経て、24日にスタートを切る本戦で3度目の世界一に挑む。

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