share

教育

2022/05/01

「東海大学シェアドレジデンス」がオープン

湘南・伊勢原両校舎の学生が入居

住民同士が多彩なイベントで交流

東海大学と神奈川県住宅供給公社の連携協定に基づき、伊勢原団地12号棟を学生向けにリノベーションした「東海大学シェアドレジデンス」が完成。3月31日に近隣にある八幡台の地区集会場で入居式が行われた。2020年秋に工学部建築学科と大学院工学研究科の学生によるデザインコンペを実施し、それをもとに設計・施工が進められてきた。湘南、伊勢原両校舎に通う1年生から大学院生までが入居しており、住民向けの多彩な企画も展開されている。

 

入居式では梶井副学長が学生たちへの期待を

語った

入居式では初めに内田晴久副学長が、「ここでの経験を通じて自分を磨き、本学が掲げる平和な社会を実現し、支える人になってください」とあいさつ。スチューデントアチーブメントセンターの成川忠之ゼネラルマネージャー(現・ユニバーシティビューローGM)は、「本学は全学必修で地域の課題をそこに住む人々とともに解決する科目を設けています。地域住民と直に接する機会が多いここでの生活を通して、多くのことを“アチーブメント”してください」と語りかけた。

 

最初は緊張していた学生たちも次第に笑顔を

見せ、和やかな雰囲気に

シェアドレジデンスのある八幡台自治会長の佐藤輝子さんは、「体育祭や夏祭り、大山マラソンなど多くの自治会イベントがあるので、皆さんにもぜひ参加してほしい。一緒に盛り上げていきましょう」と学生たちの活躍に期待。梶井龍太郎副学長は、「さまざまな性を持った学生が集うこの場所で、自分のペースで楽しみながら過ごしてください」とメッセージを送った。

 

お茶やジュースで乾杯した後、学生たちが出身高校や所属学部などを交えて自己紹介し、歓談しながら親交を深めた。越智美幸さん(文化社会学部1年)は、「外観は団地そのものですが、中に入るときれいにリノベーションされていて驚きました」と快適な生活を送っている。

 

内田副学長(左)は保護者とも懇談

佐野正剛さん(政治経済学部1年)は、「寮生活のような楽しさを感じています。他の部屋の皆さんとも交流していきたい」と話し、同部屋の田村一樹さん(経営学部1年)と料理などの家事にも積極的に取り組んでいる。田村さんは、「1、2年は湘南校舎で、3、4年は高輪校舎で学ぶので、どちらにも通いやすいと考え入居しました。部活動にも入りたいので、高輪校舎に移ってからも朝夕は湘南で練習するような生活を送れるのでは」とキャンパスライフを心待ちにしていた。

 

 

学生の入居を前に教職員向け内覧会

教職員が居室などの仕上がりを確認

学生の入居を控えた3月9日には、シェアドレジデンスの内覧会が実施され、山田清志学長や梶井副学長ら教職員が出席。神奈川県住宅供給公社の担当者の案内で、1階の居室と共用部を見学した。

 

地上4階建てのシェアドレジデンスには2人1部屋の居室が29戸あり、各部屋にユニットシャワーや洗面台、トイレを設置。

 

1階には3つの共用部が設けられ、キッチンのあるオープンスペースやフローリングが広く敷かれたスタジオ、従来あった床板を外して中央に土間を配した部屋など、住民が使用できるコミュニティスペースも充実している。団地前の道路から見える外壁には、学園のシンボルマーク「Tウェーブ」も描かれた。

 

教職員や同公社の職員からは、「土間を設けて広い空間にするアイデアは、柔軟な発想力を持つ学生ならでは。あまり見ない造りでとても面白い」「共用部や庭の使い方は、入居した学生たち次第でいかようにも変わるでしょう。DIYで家具を作るなど、部屋づくりが交流のきっかけにもなるのでは」といった声が聞かれた。

 

【ZooM IN】

学部学科の異なるメンバー 交流会や座談会で親睦を深める

全体会の自己紹介では一人ひとりに多くの

質問が寄せられた

シェアドレジデンスでは、入居者同士や東海大学の教職員との交流を深めることなどを目的に、さまざまな催しが準備されている。

 

4月6日には、第1弾の企画として全体会が実施された。学生たちは名前や学部学科を書いたカードを作成し、一人ひとりが出身地や趣味、好きな音楽などについて発表。さらに、スチューデントアチーブメントセンターの職員らがチャレンジプロジェクトの活動について説明した。

 

8日には内田副学長との交流会を開催。約15人の学生が参加し、内田副学長が自身の学生時代の思い出やドイツに8年間留学していた際の経験談を紹介した。「留学時には、世界各地からさまざまな目的で訪れた人と交流して、考え方や価値観、視点の幅が大きく広がりました。『世界に目を向けること』『人とのつながり』などは、自分の人生を豊かにしてくれます。自主的に挑戦し、多種多様な経験を積んでください」と語り、学生たちは熱心に耳を傾けていた。

 

入居者の中には付属福岡高校出身の学生が多いことから、13日には内田副学長とともに福岡高の津山憲司校長が座談会に参加。大学生活を充実させるコツを語った。

 

岡島一翔さん(体育学部1年)は、「最初はどのような人たちが住んでいるのかわからず、少し不安がありましたが、イベントで実際に顔を合わせてみると気さくな人ばかり。ここでの生活がさらに楽しいものになるのではないかとわくわくしています」と期待を語っていた。

教育記事一覧

2023/03/01

【文理融合学部】猫のQOL向上へ活動成果を報告

2023/03/01

TOKYO FM「SDGs学部 ミライコード」公開収録

2023/02/01

【SPC】健康スポーツ科目がリニューアル

2023/02/01

英語力向上に向け多様なコンテスト

2023/02/01

アイスランド大の研究者から

2023/01/01

【公開セミナーLet’s不思議!】「農の今昔」テーマに

2023/01/01

【教養学部SOHUM】刺繍を通して学び深める

2023/01/01

メンタル・ヘルスに焦点を当て

2022/12/01

【人文学部】春風亭昇太客員教授が特別講義

2022/12/01

パビリオンが憩いの場に

2022/12/01

中井町の観光施策を探るフィールドワーク

2022/11/01

【生物学部】北海道と長崎で多彩なプログラム

2022/11/01

【九州キャンパス】熊本大、県立大と連携

2022/11/01

【児童教育学部】ショートインターンで施設訪問

2022/10/01

【看護学科】3年ぶりにハワイで研修

2022/10/01

【健康学部】デンマーク研修を初開催

2022/10/01

【広報メディア学科】戦禍の記憶を記録に

2022/10/01

各校舎で春学期学位授与式

2022/10/01

臨空だより⑤実習用温室・研究用温室

2022/09/01

臨空だより④1号館

2022/09/01

北欧への理解を深める夏季セッション

2022/09/01

三保の自然や文化に触れる

2022/09/01

【工学部】統計分析やAIモデル構築に挑戦

2022/09/01

【人文学部】地方公務員の実態に迫る

2022/09/01

【児童教育学部】20号館に「あかちゃんひろば」を開設

2022/08/01

臨空だより③食品加工教育実習棟

2022/08/01

児童教育学部「教育セミナー」

2022/08/01

【広報メディア学科】湘南で映画祭の運営に挑戦

2022/08/01

【政治経済学部】サヘル氏招き公開セミナー

2022/07/01

【阿蘇くまもと臨空校舎】建設地を報道陣に先行公開

2022/07/01

中部大学と「地球市民セミナー」を共催

2022/06/01

【建築都市学部】パビリオンプロジェクトが始動

2022/06/01

臨空だより②

2022/06/01

【札幌校舎】現役アナウンサーが教える

2022/06/01

【医学部・健康学部】患者の事例を多角的に討議

2022/05/01

【伊勢原・九州・静岡・札幌】各地で入学式を挙行

2022/05/01

臨空だより①

2022/05/01

学生の選んだ「いい授業」

2022/04/01

情報通信学部セミナーを開催

2022/03/01

QOL向上やSDGsの取り組みを語る

2022/02/01

保育・教育のあり方を議論

2022/01/01

伊勢原団地の改修工事現場を見学

2021/12/01

【国際学科】学科50周年と新学部開設を記念

2021/11/01

【海洋学部】用宗漁港の魅力に触れる

2021/11/01

観光業界の今を調査・研究

2021/10/01

コロナ禍の児童教育を考える

2021/09/01

HTICと連携しオンラインで英語研修

2021/09/01

ヒマワリの種まきで豊かな土壌づくり

2021/08/01

デンマーク大使館のパビリオンに出展

2021/08/01

児童教育学のあり方を考える