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学生

2011/10/01

“つながる支援”を展開

3.11生活復興支援プロジェクト
岩手県大船渡市で交流活動 小学生や住民らと親交深める

チャレンジセンター「3・11生活復興支援プロジェクト」のコミュニティケアチームの学生9人が、9月1日から4日にかけて岩手県大船渡市三陸町越喜来泊(おきらいとまり)地区を訪問。「人々が集うことで人と人とが“つながる”」をコンセプトに、小学生や住民らとの交流を柱とした活動を展開した。

応急公民館「どんぐりハウス」を建設した地域と完成後もつながりを築き、地元の方々のニーズに沿った支援を続けていきたい――。そんな思いから“つながる支援”を目標に掲げているコミュニティケアチーム。大船渡訪問に際しては現地からの要望をもとに、小学校での本棚作りと、「どんぐりハウス」での屋外掲示板&花壇作りの2つの活動を通じて地元の人々と交流を深めることに決めた。

プロジェクトアドバイザーの梶井龍太郎教授(教養学部長)とともに、9月1日に湘南校舎を出発した学生たち。「図書室の本を整理するための本棚が不足している」という小学校からの声に応え、翌2日には大船渡市立甫嶺(ほれい)小学校で杉の間伐材を使った本棚とマガジンラック作りに取り組んだ。その後、小学1年生と2年生の児童31人を集めて“ちぎり絵作り”のワークショップも実施。子どもたちとの会話を楽しみながら、季節の花や行事をモチーフにしたちぎり絵を完成させた。

翌3日は台風の接近による大雨の中、「どんぐりハウス」での屋外掲示板&花壇作りに挑戦。様子を見に来た地元住民から、「立派な掲示板ができてうれしい」などと感謝の言葉を寄せられ、笑顔を見せていた。リーダーの川崎優太さん(工学部4年)は、「活動を通じて地元の方々に笑顔を与えられただけでなく、私たち自身も笑顔になれた。今後の活動の励みになります」と話している。

心をつなげる交流を 大船渡の人々と笑顔でふれあう

学生である自分たちに今、何ができるのかを考え、悩みながら、地元の人々との交流活動に取り組んだ。「東日本大震災から半年が経ち、ハード面だけでなくソフト面での支援も求められるようになっています。被災地の方々に元気と笑顔を届けたいと集まったチームですが、実際にどのような活動をしたら喜んでもらえるのか、何度もメンバー間で話し合いを重ねました」とリーダーの川崎さん。

今回の交流活動には、文学部、理学部、工学部の学生9人が参加。「とにかく行動に移したかった」「岩手県出身なので地元の復興に役立ちたい」など、参加のきっかけはさまざまだ。中には川崎さんのように、応急住宅チームによる「どんぐりハウス」の建設に携わったメンバーもいる。

学年も学部もばらばらな上に、その多くが初対面。最初は話し合いもぎこちなかったが、“元気と笑顔を届けたい”という思いは全員一緒。被災地のニーズに基づいた支援活動を通じて、人々と交流を深めることを決め、大船渡へと向かった。

9月2日、学生たちは大船渡市立甫嶺(ほれい)小学校へ。手作りの本棚を完成させた後、小学生とともにその壁面を飾るちぎり絵作りを楽しんだ。「仲良くなれるか心配だったけれど、実際に遊んでみたらそんな不安はどこかに消えてしまった」と話すのは、芹澤泰代さん(工学部2年)。短い時間ではあったものの、元気いっぱいの小学生とともに、季節感あふれるちぎり絵を完成させた。そして翌3日、越喜来泊(おきらいとまり)地区にある「どんぐりハウス」で屋外掲示板と花壇作りに励んだ。泊区長の今野喜久雄さんは、「どんぐりハウスが完成した後も、東海大の学生さんや先生方が何人も訪れて、さまざまな活動をしてくれるのがありがたい」と語る。

「どんぐりハウス」を中心とした地元とのつながりは、今回の活動でも生かされた。例えば、台風の影響で降りしきる雨の中で作業を続けた学生を、昼食に招待してくれた林明さん。5月の建設時にも、応急住宅チームの学生がお世話になった人物だ。「また来たか。ちょっとはたくましくなったかな」と笑顔で迎えてくれた。温かな郷土料理・どんこ汁をふるまわれた学生たちは、「田舎の祖父母の家に遊びに来たみたい」と大喜び。「また遊びに来ます」と再会を誓い合っていた。

梶井教授は、「自分たちのできることを、精いっぱいやったことが何より大切。地元の方々との交流を通じて学生も成長した。この活動をぜひ続けてほしい」とエールを送っている。

 
(写真上から)
▽「小学生に喜んでもらいたい」。そんな気持ちを込めて本棚作りに励んだ(2日)
▽完成した花壇に花を植える(3日)
▽屋外掲示板と花壇の完成を学生と住民で祝った
▽子どもたちとの会話が弾んだ「ちぎり絵ワークショップ」
▽林さん宅に集まった地元の人々とともに、昼食後には学生が用意してきたビンゴ大会で大盛り上がり。一気に学生と住民との距離が縮まった

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