特集:東海大生200人に聞きました
2021年6月1日号
資格・検定に9割が興味
将来に向け在宅時間を有効活用

長引く新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、在宅時間を有効に活用した資格や検定の取得に注目が集まっている。通信教育を手がける螢罅璽ャンが2020年に20代から50代の男女430人に実施したアンケートでは、56%が「今まで以上に資格取得の必要性を感じた」と回答。東海大生は資格や検定についてどう考えているのだろう? (構成・編集部)

本紙では13年度にも資格・検定取得に関するアンケートを実施した。「大学生になってから資格や検定を受験しましたか?」の質問に「はい」と回答した学生は24%から50%へと大幅に増加。「今後受験したいと思う」と答えた学生と合わせて9割が興味を持っていることがわかった。

すでに取得した学生にその理由を聞くと、49人が「興味・関心があるから」と回答し、「就職に有利だから」が43人で続いた。「実際に就職活動で自分の強みを証明できる手段として有効だと感じた」(理学部4年・女子)、「面接でなぜこの資格を取得したのか、勉強するうえで意識したことを聞かれ、企業の注目度が高いと実感した」(健康学部4年・女子)といった声が聞かれた。

また39人の学生から「コロナ禍で時間ができたから」との答えも。「隙間時間を有効に使うだけでも十分に勉強できる」(政治経済学部2年・男子)、「時間割を無理に詰め込みすぎず、余裕を持って自分なりのスケジュールを立てるとよい」(国際文化学部3年・女子)、「前もって犧Fは何ページ勉強を進めよう〞と計画を立てて取り組んでいる。できなくても嫌にならず、次の日に長めに時間をとって勉強している」(文化社会学部4年・男子)とそれぞれが工夫をしながら学びを深めているようだ。

資格・検定に興味のある90人の学生に「持っている資格や受験したい検定は?」と聞くと、「自動車・自動二輪運転免許」が68人、「TOEIC」が37人、「簿記」が15人となった。そのほかにも秘書検定やマイクロソフトオフィススペシャリスト、宅地建物取引士、世界遺産検定、統計学検定、各種語学検定など多様な資格・検定にチャレンジする学生がいる。

「やらされている勉強は何も身にならない。積極的に挑戦したい」(国際文化学部4年・女子)、「自分で得意だと思っていても、証明されなければ説得力がない」(文化社会学部3年・男子)、「取得して損することはないし、モチベーションアップにもつながった」(観光学部3年・女子)と学生たち。時間を有効に活用し、将来に向けた新たなチャレンジをしてみてはどうだろう。

Monitor's Voice
海事代理士試験に合格
重田篤輝さん(海洋学部航海工学科航海学専攻3年)

この春に、牾い遼[Р〞とも呼ばれる国家資格「海事代理士」の試験に合格しました。この資格は、大型船舶を運航する海運会社や小型船舶を所有する個人からの依頼を受けて、国土交通省や都道府県などの行政機関に対し、船舶安全法や船員法、船舶職員及び小型船舶操縦者法などの海事関係諸法令の規定に基づく申請や届け出、登記などの手続きを代行し、書類の作成をするための資格です。

私は航海士になるのが夢で、授業の中で航海士には海上で船舶の安全な運航を指揮することはもちろん、陸上からもさまざまな支援をすることが求められており、そのためには関係法令や制度の理解と知識が必要と学び、受験を決めました。

昨年4月から過去問題集などを活用し、さまざまな海事法令や憲法、民法について自主的に勉強しました。9月に実施された筆記試験を突破し、12月には口頭試験に挑戦。試験官からの法律に関する細かな質問にも答え、合格することができました。

これまで何かの資格試験に向けた勉強をしたことはありませんでしたが、新型コロナウイルス感染症の拡大もあり自宅で過ごす時間が増えたので、その時間を有効に活用できたと思います。学科の先生方に合格を伝えた際には、「在学中に海事代理士の資格を取得したのは航海学専攻の学生でも初めて」と言ってもらい、とても誇らしく感じました。今後も航海士になるために必要な知見を深めていき、夢をかなえます。

(写真)賞状を手に笑顔を見せる重田さん


学生たちの声から
Q.今後取得したいと思っている学生へのアドバイスを教えてください
▼受験しようと決める最初の一歩を踏み出すのは難しいが、勉強時間や費用に余裕があるのは学生のうち。積極的にチャレンジするべき(政治経済学部3年・男子)
▼夢や目標に向かって進んでいることを実感できる(医学部4年・女子)
▼合格するためには何よりも継続して取り組むことが大切(農学部2年・女子)
▼日々努力を積み上げることで、合格したときの達成感はとても大きなものになる(文化社会学部3年・女子)
▼教材の選択も重要。説明のわかりやすさだけでなく、眼精疲労も考え、できるだけ落ち着いた色のテキストがよい。過去問からも出題されるので要チェック(医学部3年・女子)
▼時間のあるオンライン授業期間に集中して取り組む(工学部2年・男子)
▼早めの情報収集を徹底し、勉強法やスケジュールを守ることが大切。自分のレベルがわかるので積極的に受けるべき(工学部4年・男子)
▼大学で定期的に実施されるTOEICの受験を習慣化させておくこと。ハイスコアを持っていなくても力になる(観光学部3年・女子)
▼落ちたとしても勉強した過程は無駄にはならない。「当たって砕けろ」の精神で受験してみるのがよい(情報通信学部3年・男子)

 
【学生アンケート調査】●調査期間:2021年4月28日〜5月12日●調査対象者:東海大学在学生(湘南校舎:56人、代々木校舎:2人、高輪校舎:9人、清水校舎:14人、伊勢原校舎10人、熊本校舎:4人、札幌校舎:5人)●調査回答数:100人●調査方法:東海大学新聞WEB版のアンケートフォームから回答を得る