News:学生
2020年10月1日号
蝶類や植物を守る活動に評価
【阿蘇は箱舟プロジェクト】
地域環境保全功労者表彰に選出


熊本校舎と湘南校舎の学生で構成するチャレンジセンター「阿蘇は箱舟プロジェクト」が、環境大臣賞の「地域環境保全功労者表彰」に選出。9月15日に熊本県庁で行われた代理表彰式に出席し、プロジェクトリーダーの永野智大さん(大学院農学研究科1年)らが、小泉進次郎環境大臣から贈られた表彰状を受け取った。

環境大臣賞は、環境省が環境保全や地域環境保全、地域環境美化に顕著な功績があった人や団体の功績をたたえるもので、今年度は121件(36人、85団体)が選出されている。6月に東京・霞が関の環境省で表彰式が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて中止となり、各都道府県で代理表彰式が行われた。

「阿蘇は箱舟」は2012年度の結成以来、絶滅危惧種のチョウであるオオルリシジミなどの草原性蝶類や希少な草原性植物の保全を目指し、放棄された草原の管理や不法採集の防止、環境復元に取り組んできた。また、放牧農家の支援を通じた地域共生系の復興といった活動も展開。今回の表彰はこれらの功績によるものだ。

式にはチャレンジセンター長でプロジェクトアドバイザーの岡田工教授(現代教養センター)と同じくアドバイザーの村田浩平教授(農学部)、学生メンバーが出席。熊本県環境生活部の藤本聡部長から表彰状を受け取るとともに県庁の関係者らと懇談し、永野さんが、「今年度は春以来、新型コロナの影響で、まだフィールドには出られていません。しかし、6月から熊本と湘南のメンバーをインターネットでつないで活動を再開。昆虫の標本作成の過程の紹介や、阿蘇に生息する生物たちのデータベース作りに取り組んできました」と活動を紹介した。
 
同席したサブリーダーの西俣君香さん(農学部4年)は、「受賞は大変光栄。自分たちの活動の大切さを再認識する機会になりました。秋学期以降は、感染対策を講じたうえで阿蘇地域での活動も再開していく」と話し、メンバーの中内拓海さん(大学院農学研究科1年)は、「今後も活動に協力していただいている社会人の方たちや地元の皆さんとのネットワークを強化し、地域密着型のプロジェクトとして活動の幅を広げていきたい」と意気込みを語っていた。

 
(写真上) 熊本県庁で行われた代理表彰式で表彰状を受け取る永野さん
(写真下) 他の受賞者とともに県内での環境保全活動の状況も報告した