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学生

2022/09/01

WGCソーラーカーラリーで連覇

【東海大学ソーラーカーチーム】

雨中の過酷な条件を克服国際大会に弾みをつける

スチューデントアチーブメントセンター「東海大学ソーラーカーチーム」が8月9日から11日まで、秋田県・大潟村ソーラースポーツラインで開催された「ワールド・グリーン・チャレンジ」(WGC)のソーラーカーラリーに出場した。東北地方に停滞した前線の影響で断続的な大雨に見舞われた中、昨年度に続いてマシンの規格で分けられるチャレンジャークラスで優勝。2年連続で総合優勝にあたるグランドチャンピオンを獲得した。

 

今大会に挑んだ19年型Tokai Challengerは、

低空力かつ超軽量ボディに加えて高効率な

太陽光発電とモーター技術を誇るとともに、

低転がり抵抗タイヤなどによる優れたエネ

ルギー性能を有する

WGCは全国から高校、大学、社会人によるチームが集うソーラーカー大会。工学院大学や神奈川工科大学、広島県・呉港高校など国際大会への出場経験のあるチームも参戦するなど、高いレベルで技術力やレース運営力を競い合っている。東海大チームは、2019年にオーストラリア3000キロを縦断する最大級のソーラーカー大会「ブリヂストン・ワールド・ソーラー・チャレンジ」(BWSC)で準優勝したマシン19年型Tokai Challengerで出場した。

 

「悪天候で太陽光による発電がほとんど得られない状況。このようなコンディションでは限られた電気を使いこなすエネルギーマネジメントやマシンそのものの省エネ性能が問われる」とプロジェクトアドバイザーでチーム監督の木村英樹教授(工学部)は語る。

 

3日目中盤に接触で大破したTokai Challen

ger。ライトやソーラーパネルにまでダメージ

を負うも、佐川総監督、木村監督の指導をはじ

め、レース経験豊富な上級生を中心に学生たち

が冷静かつ的確に作業を進行。電装系や機械系

の修復を終え、約1時間の停車でコースへと復

帰した

開始前から雨と強風が予想される中、大会側が1周約6キロの短縮コースでの実施を決定。従来のソーラーカー大会とは条件が異なる状況となったが、総監督でドライバーも務める佐川耕平講師(同)と学生メンバーたちは、初日から防水対策や戦略を立てて冷静に対応した。スタート直後は東海大と工学院大、呉港高が三つ巴のトップ争いを展開。東海大は計測システムなどのトラブルも乗り越え首位を独走する。

 

2日目は豪雨による競技中断、3日目には他チームのマシンとの接触で左側前方部分が大破したため応急修理を要するなどさまざまなアクシデントに見舞われた。しかし、佐川講師やプロジェクトリーダーの宇都一朗さん(大学院工学研究科1年)を中心とした上級生が落ち着いて対応する。下級生たちも機敏な動きで応えるなどチームワークを発揮して走行距離を伸ばしていった。

 

レース通じて大きな成長 23年のBWSC目指す

2位の工学院大(右側)に3周差をつけて優勝

最終的に112周回(総走行距離672キロ)を記録し、ライバルチームを振り切った東海大チーム。佐川講師は、「一時も気を緩めることのできない厳しいレースとなりましたが、初日から自分たちのペースをつくれたことが大きかった。大きなトラブルにも見舞われましたが、学生たちは自分たちがやるべきことをやり、周囲にも配慮して指示を出せていた。大会を通じて大きく成長してくれた」と評価する。宇都さんは、「試練を乗り越えて今回も優勝できたことにほっとしました。ただ、この結果に満足することなく、今後に向けて努力を続けていきます」と力強く語る。

 

新型コロナ禍でBWSCをはじめとした国際的なソーラーカー大会は依然として開催が実現していないが、チームは「23年のBWSCに向けて新型マシンの開発を進め、今後も現場での経験を積む機会も増やしていく」と前を向いている。

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