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学生

2016/09/01

地震乗り越え新マシンが完成

メカトロマイスターソーラーカーチーム
夢の「鈴鹿」に出場


熊本地震での活動休止を乗り越え、新型マシンで夢の舞台へ―熊本校舎で活動するチャレンジセンター「メカトロマイスター」のソーラーカーチームが、8月5、6日に三重県・鈴鹿サーキットで開催された「ソーラーカーレース鈴鹿」に出場。2014年度から製作を続けてきた新型マシン「2016年型 Tokai Nextage」で大舞台へと挑戦した。

熊本チームは、軽量ボディ材料となる炭素繊維強化プラスチックを熱する簡易オーブンから自作するなど、手作業で一つひとつ製作を進めてきたが、4月に熊本地震が発生。マシンは無事だったが、約1カ月間の作業中断を余儀なくされてしまった。

5月中旬には授業が再開。再び集まった学生リーダーの富田恭平さん(基盤工学部3年)たちメンバーは、「やるからには必ず完成させて、熊本に元気を届けたい!」と気持ちを新たに、急ピッチで作業を進めてきた。本番まで約2カ月半と限られた時間の中、九州東海大学時代の卒業生や、学習の場を熊本校舎に移した農学部の学生による「阿蘇は箱舟プロジェクト」のメンバーも手伝いとして参加。多くの協力を得て、マシンを鈴鹿へと送り出した。

無念のリタイアも次への決意新たに

大会期間中は学生6人とアドバイザーの清田英夫教授(基盤工学部)、佐松崇史教授(同)ら教職員4人が現地入り。またドライバーには湘南校舎の「ライトパワープロジェクト」ソーラーカーチームから経験豊富な喜多洸介さん(工学部2年)が助っ人として参加し、世界で戦ったノウハウを熊本チームへと伝授した。

8月6日の本戦では、喜多さんが序盤から冷静なドライビングで周回を重ね、最速5分01秒のラップタイムも記録した。ピットでは学生たちが一様にほっとした表情を浮かべながらも、発電量やバッテリー残量の計算などにあたっていた。

しかし、16周を終えたところで、マシンから振動と異臭を感じた喜多さんの判断でマシンはピットへ。タイヤ回りなどを整備し、再びコースへと送り出したが、その周回の第2コーナー上りでモーターが回転しなくなってしまい、残念ながらリタイアとなった。

「震災の影響もある中で学生たちはよく頑張ってスタートラインに立ってくれた。ただ、マシンの完成度を上げられずリタイアという結果になってしまった。じっくりと原因を見極めて対処し、来年のレース出場を目指したい」と清田教授は語る。

富田さんは、「今回のチャレンジでは本当に多くの方たちに助けていただきました。ただ、レースでは私たちの知識や技術不足を実感しました。後輩たちと課題をクリアして、またこの舞台に戻ってきます」と決意を新たにしていた。

 
(写真上から)
▼ソーラーカーレース鈴鹿は、全国から高校、大学、社会人によるチームが集う国内最高峰の大会。「東海大学熊本ソーラーカーチーム」は、世界共通の基準に則って安全性と安定した走行を目的としたFIAオリンピアクラスにエントリー。5時間耐久で国際レーシングコース(5.807㌔)の周回数を競う競技へと臨んだ
▼ピットインし、清田監督=写真左から2人目=と話し合うドライバーの喜多さん。レース後には、「完走させられず残念でしたが、マシンのポテンシャルは高い。今後も協力したい」と話した
▼熊本チームにはライトパワープロジェクトの総監督である木村英樹教授(チャレンジセンター長・工学部=写真左端)らも協力
▼車検では競技規則に合わせてマシンを改修する必要が生じるなど困難な場面もあったが、学生たちは一つひとつクリアしていった

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