特集:東海大生200人に聞きました
2020/10/01 SNSとどう付き合ってる?
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2020年10月1日号
SNSとどう付き合ってる?
炎上、個人情報漏洩、誹謗中傷……

友人との連絡や情報収集に欠かせないソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)。便利な反面、社会的に問題となるような行為をアップしてしまい「炎上」するような事態や個人への誹謗中傷も相変わらず後を絶たない。学生たちはどのようなことに注意しながらSNSと向き合っているのだろう―東海大生100人に聞いた。 (構成・編集部)

本紙では2012年と14年にもSNSに関するアンケートを実施。利用率は12年が74%、14年には89%と上昇し、今回は96%となった。中でも「LINE」は「SNSを使っている」と答えた学生全員が利用。「ゼミやサークル、アルバイトの連絡はすべてLINEで行う」(法学部3年・男子)と学生生活に不可欠なツールになっている。

一方で、SNSの問題点を指摘する声も多い。「メリットである自由度が、炎上や個人情報の流出などのデメリットにもなっている」(理学部3年・女子)、「リテラシーやモラルの徹底が必要」(医学部1年・男子)といった意見が聞かれた。

「SNSを使ううえでどのようなことを意識していますか?」という質問に、「個人情報の過度な記載をしない」と答えた学生は14年の39%から60%に増加。「アカウントにロックをかけるなど公開する範囲を制限している」学生は、34%から58%となった。

一方、社会では個人への誹謗中傷被害は増加している。根拠のない悪口や虚偽の内容で個人を攻撃し、被害者が自殺に追い込まれるケースも少なくない。今回のアンケートでも「誹謗中傷を受けたことがある」と答えた学生は7%、「見たことがある」学生は51%と約半数に。「匿名だからこそ悪口を書き込む人がいる」(観光学部2年・男子)、「相手の顔を見ても言える内容なのかを発信する前に考えるべき」(生物学部3年・男子)と匿名性を問題視する声は多い。「アカウントをつくる際に自分の個人情報を登録させる」(法学部1年・男子)、「不適切な発言は自動的に弾かれるシステムが必要」(基盤工学部3年・男子)といった意見も聞かれた。

東海大学ではオフィシャルホームページ上で、「学生を対象としたソーシャルメディア活用ガイドライン」を公開している。これを参考に自身のSNSとの付き合い方を見直してみては?



学生たちの声から
Q. SNSを利用していて感じることは?
▼SNSには誹謗中傷を受けるリスクも、自分の発言が誰かを傷つける可能性もある。それを本当に理解できている人が使うべき(観光学部4年・男子)
▼筋の通った考えや意見も、その内容を見る人によっては不愉快な発言になってしまう。正しい意見なのか誹謗中傷になる発言なのか。両者の選別は難しい(医学部1年・男子)
▼幅広い年代が使うようになっているので小学校でもネットリテラシーやマナーについて勉強する場を増やしたほうがよい(教養学部4年・女子)
▼正しい情報なのかどうかを見分ける力が必要(海洋学部3年・男子)
▼心ない言葉を発信する人がいるが、自由な場だからこそ仕方ないと割りきる必要もある(情報通信学部2年・男子)
▼実名制にすればいい(法学部3年・男子)
▼どれだけシステムを改良しても、結局は個人の倫理観次第(医学部6年・女子)
▼制限がほぼなかった昔のSNSに戻り、いろいろな人の自由な意見が聞きたい。何かが起こるたびにSNSが悪者にされ、制限が強くなって自由な発言ができなくなっている(工学部1年・男子)
▼SNSのトラブルに巻き込まれたら、家族や友人、専門の人に相談し、解決しようと思う(健康学部3年・女子)
▼好きな情報が手軽に見られ、遠く離れた友人や家族の近況も知ることができる。使えるのが当たり前になったが、もしSNSがなければ疎遠になってしまった友人もいるかもしれない(体育学部2年・女子)
▼新型コロナウイルスの影響を受けて、1年生は同級生との交流がない。しかし、SNSで仲間を見つけることができた(農学部1年・女子)
▼一人暮らしを始めたとき、多くの人とつながることができて支えになった(生物学部3年・男子)
▼著名人がSNS上で政治的発言をすることの是非が話題になったが、どんどん発信されるべきだと思う。多くの人が政治を身近に感じられるよい機会になる(情報通信学部2年・男子)
▼友人と遊んだとき、Instagramのストーリー機能にその様子を載せないといけない雰囲気が苦痛。遊びに行ったことを友人に話すと、「ストーリー載っけた?」と毎回聞かれるのがいや(文化社会学部2年・女子)
▼個人的な不満や不安ばかり書かないでほしい(文学部4年・女子)
▼どこにいても見られるのは便利だが、どんな場所でも他者とつながっていなければならず、「疲れる」と感じることがある(情報通信学部3年・女子)
▼不満があるならやめればいい(教養学部1年・男子)

 
【学生アンケート調査】●調査期間:2020年6月18日〜7月2日●調査対象者:東海大学在学生(湘南校舎:47人、代々木校舎:6人、高輪校舎:5人、清水校舎:14人、伊勢原校舎:17人、熊本校舎:4人、札幌校舎:7人)●調査回答数:100人●調査方法:学生モニターに東海大学新聞WEB版のアンケートフォームから回答を得る