特集:教育の現場から
2020年7月1日号
全学で遠隔授業始まる
【教養学部芸術学科デザイン学課程】
オンラインワークショップを開催
新型コロナの社会的影響を知る

教養学部芸術学科デザイン学課程の富田誠准教授の研究室が、企業や他大学から講師を招いたオンラインワークショップを企画。5月12日から6月19日まで、全15回開かれた。

同研究室ではこれまでも、講義に多様な業界から専門家を招き、デザインを用いた課題解決などに取り組んできた。富田准教授は、「新型コロナウイルスの感染拡大による影響を受けた業界・業種は多いものの、学生たちはメディアを通じた情報しか得られない。当事者の声を聞き、デザインがどのような役割を果たせるかを考える場にしたい」と自身のSNSで講 師を募集。製造、広告、行政など、多岐にわたる分野の専門家が参加した。

6月2日の回には、総務省行政評価局政策評価課長の越尾淳氏が参加。日ごろの仕事内容や、感染拡大が各省庁に与えた影響などを説明した。また、「政府が対策方針を発表する際、そこに至るまでのプロセスがわからないと国民からの信頼を得られない。デザインによって視覚化することができれば、新たなコミュニケーションデザインとなるのでは」と提言し、今後の可能性について学生と意見を交わした。

富田准教授は、「オンラインは遠方や平日夜まで働いている方にもゲストをお願いしやすく、学生が触れられる世界の幅も広がる。話を聞いて終わりではなく、各回の話から卒業研究のテーマにつなげてもらいたい」と期待を寄せている。

(写真)ゲスト講師の越尾氏と学生がディスカッション

 
学生モニターの声から
Q.遠隔授業を受けた感想を教えてください

▼動画を繰り返し視聴できるので、考えながらしっかり理解しつつノートをとれる利点がある。反面、ときにはためになる先生方の雑談がないので、授業の画面を長時間見ていると 目などが疲れて気が滅入りやすい(工学部3年・男子)
▼集中すると、大学で授業を受けるのと変わらないと思った。オンライン授業は、聞き逃したところや、わからないことなどがあったときに巻き戻せて便利(健康学部3年・女子)
▼オンラインだと学生のマイクの切り忘れが雑音になる。教室での私語は耳に入らないが、パソコンからだとかなり気になる(法学部4年・男子)
▼先生によってやり方が違い最初は混乱したが、今はなんとかやれている。グループウェア「Teams」などを使った面に近い授業がもっと多ければ退屈せず、質問もすぐにできて いいと思う。図書館が使えず非常に困るが、VPNを用いた東海大学のデータベースは非常に役立っている(文化社会学部2年・男子)
▼実習ができず、大学での一番の楽しみが消えて悲しいし、やり直したい(海洋学部1年・女子)
▼WEBビデオ会議システム「Zoom」を使ったゼミは大学に通って受けていたときとは雰囲気が異なるが、最近、顔を見て話す機会がなかったメンバーや先生と話すきっかけになり、好印象を受けた(観光学部4年・男子)
▼県外出身で一人暮らしのため、わからないことを気軽に聞ける友達が少ない。先生によって音質や画質が悪く授業に集中しにくいこともある。これから授業が難しくなり、ついて いけるか不安(農学部1年・女子)

 
【学生アンケート調査】●調査期間:2020年5月14日〜20日●調査対象者:東海大学在学生(湘南校舎:17人、代々木校舎:3人、高輪校舎:2人、清水校舎:3人、伊勢原校舎:3人、熊本校舎:4人、札幌校舎:3人)●調査回答数:35人●調査方法:東海大学新聞WEB版のアンケートフォームから回答を得る