News:付属諸学校
2017/07/01 中等部生が職場体験
2017/06/01 コンクールやセミナーで技術を磨く
2017/05/01 活動の全国展開を目指す
2017年7月1日号
中等部生が職場体験
仕事の楽しさや苦労を実感

キャリア教育の一環として、各付属高中等部で5月から6月にかけて職場体験が実施されている。付属相模高校中等部では3年生が5月31日から6月2日まで、付属浦安高校中等部では2年生が6月21日から23日まで、地元の企業などに出向いて実際の仕事を体験した。

【相模中】将来を見据えた進学を

相模中では、働くことの意義や目的を学び、将来を見据えた進学を意識してもらうことを目的に2011年度から2年生を対象とした職場体験を開始。14年度からは対象を3年生に変更し、毎年実施している。

今年度は、郵便局や幼稚園、ホテル、コンビニエンスストアなど71の事業所の協力を得て、157人が参加。伊勢原市にある東海大学医学部付属病院では、医師や看護師などを目指す生徒10人が専門職の仕事を体験した。

看護部では6人が、産婦人科病棟や高度救命救急センターなどを巡り、中央手術室では手術着を着用して実際の手術を見学した。香取葵さんは、「看護師の仕事は想像以上にたくさんあることがわかりました」と驚きの表情を見せていた。

診療技術部の仕事を体験した4人は、説明を受けながら、放射線、臨床検査、病理検査、臨床工学、リハビリテーションの各技術科と栄養科、薬剤部を訪れ、検査機器の操作や薬の調合などを体験した。

吉田ユリナさんは、「難しかったけれど、貴重な経験になりました。医療機関の仕事はやりがいがあると思います」と話した。 3学年担任の関根章文教諭は、「体験の当日はもとより、体験先への依頼やお礼状の送付などを通じて、生徒たちの社会性も養われていると感じています。保護者からも、『親への気遣いや将来に対する意識が芽生えた』との声が寄せられました。職場体験は、10年間の一貫教育という学園のメリットを生かすためにも有効なキャリア教育だと考えています」と語った。

【浦安中】社会人に必要な力を養う

浦安中では、高校や大学を卒業し、社会に出たときに必要になる異世代間のコミュニケーション能力やマナーなどを身につけてもらおうと、「総合的な学習の時間」を利用して、現2年生が1年生のときに職場見学を初めて実施。今年度は職場体験を初開催した。

期間中は、東京都と千葉県内のスーパーや銀行、保育園や博物館など、27の企業や教育機関で、119人の生徒がさまざまな仕事に挑戦した。

千葉県市川市で江戸時代から神輿の製作・修復業を営む中台製作所を訪れた男子生徒4人は、「桝組」と呼ばれる飾り部分のやすりがけに取り組んだ。

指導した中台製作所の稲垣潔さんは、「きちんとやすりをかけないと塗料がうまく乗らないので、とても大事な作業です。生徒たちは一生懸命取り組んでくれている」と評価する。

「父も祖父も建築家なので、自分もその道に進みたいと思っている」と話す福泉輝浩さんは、「ものを作る現場はとても楽しい」と目を輝かせながらも、「仕事をするのは大変だなとも感じた」と話す。鷲見怜治さんは、「部品を組み立てたり塗料を塗ったり、一つの会社でもいろいろな仕事があるんだと知ることができた」と語った。

2学年担任の首藤智之教諭は、「生徒たちには実際の職業に触れて、仕事をする大変さや素晴らしさ、やりがいを少しでも学んでもらえればと考えています。どの体験先でも、普段の学校で座学を受けているときとはまた違った真剣な表情をしていて、いい経験ができていると感じました」と話していた。

 
(写真上)臨床検査技師による血液や尿検査などの説明に真剣に耳を傾ける相模中の生徒たち
(写真下)稲垣さん(左)の指導で、やすりがけに取り組む福泉さん(手前)と鷲見さん