News:教育
2019/10/01 勉強を教え居場所をつくる
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2019年10月1日号
勉強を教え居場所をつくる
東海大学ESD塾 学生が中学生をサポート

湘南校舎で毎週水曜日の夜に、秦野市立大根中学校の生徒を対象とした「東海大学ESD塾」が開かれている。現代教養センターの二ノ宮リムさち准教授と高梨宏子講師、課程資格教育センターの古里貴士講師が2018年から運営しており、今年度は東海大学連合後援会研究助成金地域連携部門にも採択されている。
 
持続可能な開発のための教育(ESD)を冠した同塾には、社会教育主事や教員免許取得を目指す学生らが毎週10人程度、授業の一環やボランティアで参加し、勉強や宿題をサポートする。生徒の参加は自由で、今年度は4月から始動。中学の夏休みが終わった9月から再開している。
 
二ノ宮リム准教授は、「格差解消や居場所づくりを目的に、各地で無料塾のとり組みが進んでいます。社会の課題解決のために何ができるのか、学生と一緒に考えていきたい」と狙いを語る。

9月18日の活動では、中間試験に向けて勉強する生徒の質問に学生が答えた。花上翔さん(理学部2年)は、「数学は得意だけれど、苦手な分野はほかの学科の学生に助けてもらうなど、それぞれの専門を生かして教えている」と話す。藤田遼太郎さん(文学部1年)は、「教科書を見ながら一緒に勉強している」と苦笑いしながらも、「教員を目指しているので経験を積みたい」と続けた。
 
「学生たちは生徒とコミュニケーションをとりながら勉強を教え、塾が終わった後は全員で振り返り、課題を共有することでよりよい教育を考えている」と古里講師。高梨講師は、「教員と生徒という縦の関係ではなく、年の近い学生と生徒という斜めの関係で勉強を教えるのは教育の新しい形。ここに行けば誰かと話せるという居場所づくりも大切な役割なので、今後も続けていきたい」と話している。

 
(写真)毎週参加している生徒は、「丁寧に説明してくれるのでわかりやすい」と話し、次々と質問していた