News:教育
2017/09/01 デザインで村を盛り上げる
2017/08/01 SNSを活用した災害情報共有
2017/08/01 地域に寄り添い課題を解決
2017年9月1日号
デザインで村を盛り上げる
国際文化学部デザイン文化学科
北海道最小の村・音威子府で実習

国際文化学部デザイン文化学科の学生たちがこの夏、北海道で最も人口の少ない音威子府村を対象に、「デザインをつかったむらおこし」に挑戦した。同村が国の地方創生推進交付金事業の採択を受けて取り組んだもので、協力を依頼された同学科の石塚耕一教授が担当する授業「フィールドワークA」を履修する学生9人が参加。7月1、2日と8月7日から9日までの計5日間、村に滞在して調査やデザイン作品の制作に取り組み、最終日には発表会も実施。佐近勝村長ら村役場幹部に向けて提言を行った。

学生たちは、7月の訪問で村職員から人口減少の現状や村内にある北海道おといねっぷ美術工芸高校を中心とした村の活性化策などについて説明を受けたほか、村民運動会に参加したり、同村にアトリエを構えた彫刻家・砂澤ビッキを記念した美術館を訪問したりと積極的に視察に取り組んだ。

8月の現地訪問では、それぞれの作品に必要な素材集めや再視察を重ね、宿舎では夜遅くまで作業に臨んだ。

施設やSNS活用で知名度向上策など提案
発表会では、学生の視点から村の現状と課題を提示したうえで、「学生向けの短期移住計画」や「廃校を利用した村民や観光客が集うカフェの開設」「村のゆるキャラ・おとっきーを使ったPR動画の作成」など多彩なアイデアを披露。「村の知名度は低く、外に向けてもっと魅力を発信するべき」「そばやようかんなど特産品はあるのに、土産物屋がなく、どこで手に入るのかわからない」など率直な意見に、村の職員らが苦笑いしながらうなずく姿も見られた。

佐近村長は、「自然や特産品の価値に住民が気づき、どのように発信していくかが重要。学生たちのアイデアに刺激を受けた」とコメント。「村の魅力を伝えるポスター」の制作を提案し、学生リーダーを務めた佐々木優女さん(3年)は、「私はおといねっぷ高の卒業生で、村での生活は楽しいことばかりでした。今回の取り組みが多くの人に村に対して関心を持ってもらうきっかけになれば」と話していた。

 
(写真)特産品のPRポスターについて説明する佐々木さん