News:総合
2017/09/01 文科省「大学の世界展開力強化事業」に採択
2017/08/01 国際連携の方向性を語り合う
2017/07/01 JOCスポーツ賞を受賞
2017年9月1日号
文科省「大学の世界展開力強化事業」に採択
ロシアの大学と連携し健康長寿社会を担う人材を育成

文部科学省の平成29年度大学教育再生戦略推進費「大学の世界展開力強化事業〜ロシア、インド等との大学間交流形成支援」の採択課題が8月8日に発表され、東海大学の構想「ライフケア分野における日露ブリッジ人材育成―主に極東地域の経済発展を目的として│」が採択された。

同事業は、国際的に活躍できるグローバル人材の育成と大学教育のグローバル展開力強化を目指し、2011年度から実施されている。今年度は、ロシア、インドなどの大学との教育連携プログラムを実施する「交流推進プログラム」(タイプA)と「プラットフォーム構築プログラム」(タイプB)が募集され、東海大はタイプAで採択された。

文部科学省の「世界展開力強化事業」に採択された東海大学の構想は、ロシアの高等教育機関と連携して日露両国で健康長寿社会に貢献する人材を育成し、ロシアで大きな社会問題となっている「健康寿命の伸長」と「高いQOL(Quality of Life)を保つ健康長寿社会の創出」を目指すもの。

ロシアは平均寿命が69歳(2012年現在)と日本よりも大幅に短いのが現状。同国政府は14年に「国家ライフケア発展計画」を策定しており、昨年の日露首脳会談で合意した両国の協力項目にもこれらの事業が大学間交流の促進とともに盛り込まれている。

東海大は、1970年代から医学や工学、社会科学などの複合領域から病気の早期発見と健康増進を目指す研究を展開。医学部付属東京病院に抗加齢ドックを設けているほか、来年度には健康学部を開設することも決まっている。山田清志学長は、「これまでの実績をもとに、ロシアの社会問題解決を担う人材を育て、両国の友好関係強化につなげたい」と語る。

プログラムの実施にあたっては、国内の医療機器メーカーや商社、医療・病院コンサルタントとコンソーシアムを結成。ロシアの極東連邦大学や極東総合医科大学、モスクワ国立大学などと連携してプログラムを展開する。

具体的には、ライフケア分野に興味のある学生を対象とした海外研修や中・長期交換留学制度を導入。この分野に関する広い専門知識と実務能力を備えた人材を育成する。また、極東地域で計画されている画像診断・健診センターで働く実務者を養成する健診人材実務者研修も行い、極東大とのダブルディグリープログラム導入にも取り組む。

極東大と東海大は今年4月にこの分野での連携に関する覚書を締結。7月には湘南校舎で両大学の関係者によるワークショップを開き、具体的な連携に向けた話し合いが行われた。9月にも東海大から極東大に訪問団を派遣し、さらなる連携に向けて協議する予定となっている。

 
(写真)7月に開かれた極東大とのワークショップ